「やすとみ歩の馬選挙!!」 セラピーホースのユーゴンの存在が「子どもを守る」ヒントに!~7.7 参院選 れいわ新選組 比例区 安冨歩候補 街頭演説(阿佐ヶ谷・新宿駅西口) 2019.7.7

記事公開日:2019.7.8取材地: テキスト動画
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(取材・文:小野坂 元)

特集 れいわ新選組
※2019年7月13日、テキストを追加しました。

 「れいわ新選組」から参議院選挙に立候補(比例区)した安冨歩教授(東京大学東洋文化研究所)が7月7日、阿佐ヶ谷駅前および新宿西口で街宣を行った。5日の阿佐ヶ谷での安冨氏が街宣で予告したように、7日午後1時にセラピーホースのユーゴンが南フランスのカマルグ地方からやってきた。

 ユーゴンを迎えるべくこの間、阿佐ヶ谷駅北口付近のある林が切り開かれ、仮牧場の「ラピュタ牧場」が造成されていた。安冨氏はそこへ向かう途上、この難事業をやり遂げたスタッフたちへの感謝を述べていた。ラピュタ牧場に到着してからは、電気柵の状況の確認など、雨天の中で漏電を防ぐための作業が、この選挙のために駆けつけたボランティアの方によって行われていた。なお、このボランティアの方にお話をうかがったところ、園芸の経験があるとのことだった。

 さて、参院選のユーゴンの「出馬」は、阿佐ヶ谷駅周辺を慣らしながらの散歩となった。JR駅の周辺で自動車の交通量も多い阿佐ヶ谷駅周辺の喧騒に、ユーゴンは若干とまどったようでしたが、次第に落ち着いていった。むしろ道行く人々のほうが、とまどったり、驚いたりしたような印象を受けた。

 続いて、阿佐ヶ谷駅南口駅前広場にて、安冨氏はユーゴンとともに街宣を始めた。安冨氏はまず、「都市というのは、あまりにも記号化されていると思います。図面という記号に合わせて世界を作っていきます」という話題から始めた。続けて、「そうすると人間もまた、記号化された空間から排除させていると感じていて、それが、私たちが都会に住んでいて感じている孤独とか苦悩の原因なんじゃないかと思っています。だから、大自然の代表であるような馬を連れてきて、ぜひこの阿佐ヶ谷にも馬が何頭もいるような、小学校に馬が飼われているような状況を作ってほしいと思います」と述べた。

 「便利さ」あるいは「安全性」のために、あらかじめ切り捨てられた要素の上に私たちの都市生活が成り立っており、そのことが私たちの孤独と苦悩の原因なのだとしたら、この「馬選挙」はそうした問題に向き合うための重要な手がかりに違いない。

 たしかに現状の都市のあり方を前提にしているならば、私たちがユーゴンを都市に迎え入れることは難しいのかもしれない。しかし、ユーゴンの「安全」、もしくは私たちの「都合」を理由に、安冨氏は「馬選挙」をしてはならない、などと言うならば、そうした「ご意見」は数多くの「排除」「差別」とさして変わらないものではないか。私たちは、ユーゴンを迎え入れる寛容さを持ち得ているだろうか。

 「排除」によって当面の問題を隠蔽することを、問題の「解決」とは、とても呼べない。そうした姑息さ、不寛容さに気づき、それを改めようとする試みが求められていることを、安冨氏は「馬選挙」で伝えようとしているのではないだろいか?

 さらに安冨氏は、「特に、子どもたちは動物が大好きで、馬も人気」があることにふれた。そして「学校に行けない子どもたち、学校によって傷つけられた子どもたちを癒す力も非常に強い」、と「子どもを守ろう」という政治の原則と「馬選挙」との関係について話した。

 そこでは、「子どもたちが、牧場行きたいな、学校行かなくちゃ、やっぱ牧場行こう、となれば、子どもたちが学校に行かなくなるので良いかなと思います」との安冨節も飛び出た。現在の学校システムが抱える問題点は、下記の5日の阿佐ヶ谷での街宣をご覧いただきたい。なお、安冨氏のいう「政治の原則」とは「公約」にとどまらない、全ての政策判断の前提となる指針を意味している。

 7日の阿佐ヶ谷、続いて行われた新宿西口の街宣で安冨氏は、都市が持っている「排除」の要素や、人間社会が馬とのコミュニケーションを通じて学び得ることについて、繰り返し、様々な切り口で説明している。この後、安冨氏は「れいわ新選組」の街宣のため、赤羽に赴いた。その模様は下記URLよりご視聴ください。

■阿佐ヶ谷駅周辺街頭演説

■新宿駅西口街頭演説

  • 弁士 安冨歩氏(参議院議員選挙比例代表候補、れいわ新選組・新人、東京大学東洋文化研究所教授)
  • タイトル 参院選 れいわ新選組 比例代表 安冨歩候補 街頭演説(阿佐ヶ谷駅周辺)
  • 日時 2019年7月7日(日)13:00〜(阿佐ケ谷)、16:00~(新宿)
  • 場所 阿佐ケ谷駅周辺(東京都杉並区)、新宿駅西口地下広場(東京都新宿区)

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  1. 市川仁美 より:

    安富先生のホースセラピーは長野県でもやってらっしゃいますか?
    私は認知症・発達障害の仕事に関わっていますが、薬の服用では無く、食事や環境によって改善ができるのではとオランダ発祥のスヌーズレン療法を用いて、今現在は認知症・発達障害・うつに関わる方の皆さんにまずは、ご自身のEQアップをと・・・取り組んでいます。
    今の世の中はiQで決められていますが、これからはEQ(こころの偏差値)も見て頂ける世の中になれたらと思っています。
    安富先生のお話や子供達との話を伺っていると、ほっと微笑ましく拝見しています。
    長野県でホースセラピーをされているところがあれば是非、伺わせて頂きたいと図々しくもご連絡をさせて頂きました。

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