「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」加藤芳男氏インタビュー 2012.2.21

記事公開日:2012.2.21取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(文:IWJ・大野、文字起こし:ボランティアスタッフ・角田 リライト:IWJリライト班・小崎)

 2012年2月21日(火)、市民団体「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」(代表・八木啓代氏)が、東京地方検察庁刑事部長に対し、再度「捜査要請書」を提出した。

これまでの経緯
「市民の会」は1月12日に、田代政弘検事の虚偽有印公文書作成罪および同行使罪と、被告発人不詳の偽計業務妨害罪を、最高検察庁に告発した。その後、2月9日に東京地検刑事部に捜査要請書を提出。田代検事による調書の偽造と、その組織性、検察審査会との関連性などの捜査を求めた。

◇告発状(1月12日)
http://shiminnokai.net/doc/kokuhatsujou2.pdf

◇捜査要請書(2月9日)
http://shiminnokai.net/doc/sousayouseisho.pdf

■ハイライト

  • 日時 2012年2月21日(火)

 今月17日に陸山会事件の公判が行われ、証拠決定がなされた。そこで大善裁判長が、石川知裕衆議院議員の取り調べをした田代政弘検事の供述調書をすべて、証拠不採用とした。その調書は、小沢一郎被告の陸山会事件への関与を認めるものだったが、裁判所は石川議員のICレコーダーに録音されていた音声と著しく異なることを指摘し、田代検事の「記憶の混同が生じて事実と反する内容になった」という供述を、「にわかには信用することができない」としりぞけた。「違法不当なもので、許容できない」とまで言い切り、捜査の違法性を認めた。また、石川議員の録音があったために判明した事実であることから、「取調べ可視化」の問題にまで踏み込んだ。

 さらに、同決定書では、同じく石川議員を取り調べた吉田正喜検事が、取調べメモを石川議員の前で破った事実を挙げて特捜部の複数の検事による圧力を認め、「田代検事の取調べは、個人的なものではなく、組織的なものであったとも疑われるもの」と指摘した。

 この公判を受け、21日、「市民の会」は2度目の捜査要請書を提出し、「裁判所が指摘する事実から、本件告発について捜査を速やかに開始すべき必要性がより高まった」として、あらためて東京地検に「自浄」を求めた。

◇捜査要請書・その2(2月21日)
http://shiminnokai.net/doc/sousayouseisho2.pdf

 会の副代表の加藤芳男氏は、「大善裁判長がわれわれの告発状や要請書に目を通したかは分からないが、今回の決定はまさしく私たちが言ってきたことだ」と語る。「つまり常識的に人間が考えたら、結論は一緒だということです」
その加藤氏に、お話をうかがった。

【以下、全文書き起こし】

(…会員ページにつづく)

アーカイブの全編は、下記会員ページまたは単品購入より御覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録単品購入 330円 (会員以外)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です