2012年2月20日 合同庁舎4号館内閣府643会議室にて、斑目春樹氏を委員長とする、第9回原子力安全委員会定例会議が行われた。
2012年2月20日 合同庁舎4号館内閣府643会議室にて、斑目春樹氏を委員長とする、第9回原子力安全委員会定例会議が行われた。
■イントロ
会議後の記者会見で斑目委員長は、原発再稼働の前提とされるストレステストの1次評価について、「1次評価だけでは安全性評価としては不十分」「2次評価まで含めてきちんとやってもらいたい」との見解を示した。「1次評価」で運転再開を判断していた政府とは異なる見解を示したかたちだ。
日本のストレステストには「1次評価」と「2次評価」の2種類がある。「1次評価」は、安全上、重要な施設や機器が想定を超える地震や津波にどの程度耐えられるかを調べるというもの。「2次評価」は、ヨーロッパのストレステストの実施状況や福島第一原子力発電所の検証結果を踏まえ、総合的に評価するというもの。原子力安全・保安院は、大飯原発3・4号機の「1次評価」を「妥当だ」とする報告書を提出しているが、斑目委員長の発言は、大飯原発の再稼働に影響を与える可能性がある。