【特別寄稿】新潟県知事選応援演説での女性差別発言であらわになった花角英世候補の「親子ギャップ」!? 柳瀬唯夫元首相補佐官と瓜二つの記憶喪失!? 「むすめ」のタスキをかけて隠蔽・改竄の父親を応援する花角氏の娘(ジャーナリスト・横田一) 2018.6.9

記事公開日:2018.6.9 テキスト
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(取材・文:横田一)

 世界最大級の東京電力「柏崎刈羽原発」再稼動が大きな争点の「新潟県知事選」(6月10日投開票)で、2組の親子の対応が注目されている。

 原発即時ゼロを訴えて全国講演行脚をする小泉純一郎元総理は告示日前日の5月23日に魚沼市で講演、野党系池田千賀子候補と握手して激励をした。一方、息子の進次郎自民党筆頭副幹事長は与党系花角(はなずみ)英世候補の応援演説せず、親子対決を回避して原発再稼動邁進の安倍政権打倒(総裁選三選阻止)で親子連携を始めたようにみえる。

▲池田千賀子候補と小泉純一郎元総理(2018年5月23日、魚沼市、横田一撮影)

 与野党系候補横一線の状況に危機感を募らせた官邸や党本部が強く要請し、投開票日前日の9日に進次郎氏が新潟入りをする可能性が囁かれたが、2回も沖縄入りした「名護市長選」(2月4日投開票)とは違う対応となったのだ。

 「野党系脱原発派候補にエールを送る父親との対決を避けるために、原発推進の安倍自民党が推す花角候補への応援演説を快諾しない」という息子の進次郎氏の本音が透けてみえるではないか。新潟県知事選敗北で「安倍総理では選挙は戦えない」という声を噴出させ、総裁選三選阻止に向けて親子連携をあうんの呼吸で始めたということなのだろうか。

 小泉家と対照的なのが、花角家。女性差別発言へのとらえ方が親子で大きな違いがあるのに、そのギャップを埋めない父親を娘が応援しているからだ。

 花角候補は「新潟には女性の知事は必要ない」という応援弁士の演説の記憶をなくして改竄も始めたのに対して、出馬を知ってベトナムから応援に駆けつけたと話す娘は「謝罪撤回すべき」と明言していたのである。

▲花角候補の娘さん。「むすめ」と書かれたタスキをかけている(2018年6月2日、新潟市、横田一撮影)

記事目次

自公が支援する花角候補の応援演説で、「新潟県には女性の知事は必要がない」と魚沼市の堀之内商工会長が女性差別発言!?

 5月31日に自公が支援する花角候補の魚沼市での応援演説で、魚沼市の堀之内商工会長による女性差別発言は以下の通りで、花角氏は隣で聞いていた(いち早くツイッターで紹介したフリーライターの畠山理仁氏が動画を公開)。

 「花角さん、経験もの凄く豊かです。副知事時代から商工会をすごく応援をしてくれています。新潟県には女性の知事は必要がない。経験豊かな花角さん、一つ、よろしくお願いしまして応援にさせていただきます」

 6月3日には朝日新聞新潟版が「魚沼の商工会長『女性知事は必要ない』 花角氏の応援演説で発言」と銘打った記事を出したが、畠山氏のツイッターをきっかけにネット上や池田陣営などで広まり出していた。

 女性差別発言をしたのは花角氏本人ではなく、応援弁士なので、すぐにその場で「私の考えとは違います。不適切な発言でお詫びと撤回をさせていただきます」と花角氏は謝罪や訂正をするべきだっただろう。その場で何らかの釈明をしなくても、当日の街宣や演説会の日程が終わった後、謝罪・撤回声明を出しておけば、これほど大事にはならなかっただろう。

 しかし花角氏は、即座に対応せずに朝日新聞が報道することになり、出た後もきちんと読んで対応することもせず、自分勝手な解釈(改竄)をしてごまかし続けた。県をリードする知事としての危機管理能力にも疑問符がつくと言わざるを得ない。「県民丸の舵取りをする船長にして欲しい」と花角氏は訴えているが、氷山に近づいている状況に見過ごして沈没したタイタニック号の船長と重なり合ってしまう。

 同じ考えを共有していると見られる応援弁士から女性差別発言が飛出した危機的状況に素早く対応して訂正、「相手の池田候補も立派な方で正々堂々と政策論争をしたい」とすぐに釈明(あるいは声明発表)をしていれば、花角氏への評価は全く異なるものになったに違いない。しかし、実際には記憶喪失(隠蔽)や改竄を繰り返す安倍政権下の高級官僚と同じ対応をしてしまったのだ。

柳瀬唯夫・元首相秘書官と二重写し!? 花角候補は問題発言について「覚えていない」!? 「むすめ」のタスキをかけて手を振る花角候補の娘さんは、「良くないと思います」と明言!

 そこで2日の新潟市内での街宣を終えた花角氏を直撃、問題発言について聞くと、「覚えていない」と回答した。加計問題の官邸訪問の記憶をなくした柳瀬唯夫・元首相秘書官と二重写しになったのは言うまでもない。

▲花角英世候補(2018年6月2日、新潟市、横田一撮影)

 そこで同日の新潟市内の街宣で「むすめ」というタスキをかけて手を振っていた娘さんに素朴な質問をぶつけてみた。

横田「『女性知事は新潟にいらない』という発言が出ましたが」

娘さん「そうですね。発言は知っています。本人からではなく、商工会の方からですが、良くなかったと思います」

横田「謝罪、訂正した方がいいのではないか」

娘さん「そうですね」

横田「先ほど本人に聞いたら『記憶にない』と言っていました」

娘さん「ああ、そうですか(笑い)」

横田「『(官邸面談の記憶を無くした)柳瀬さん(元首相秘書官)と同じ』と言われてしまいますよ」

娘さん「私は本人(父親)と話していないので」

横田「謝罪・撤回した方がいいのではないか」

娘さん「そうですね。ちょっと方法は考えさせていただきます。ありがとうございます」

 重大な問題発言なのに記憶喪失状態に陥った父親とは対照的に、娘さんは問題発言の存在をしっかり認識し、謝罪撤回の必要性も感じていた。非常に真っ当な感性の持ち主といえるが、それに比べて元高級官僚の父親の女性差別発言への鈍感さが余計に際立つことになった。

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