「2015年の『石破4条件』を加計学園がクリアしているということを、いつ、誰が、どこで、どのような根拠をもって確認したのか」――?
立憲民主党の逢坂誠二議員や川内博史議員が繰り返し質問を重ねると、長い時間の押し問答を経て、ようやく文科省担当者が次のように断言した。
「(文科省が)主体的に判断をしたかというと、主体的に判断をしておりません」

▲立憲民主党の森友・加計学園問題PTの第5回座長の逢坂誠二議員
2017年11月15日、立憲民主党の森友・加計学園問題PTの第5回会合が行われた。この日の午前中には、衆院文部科学委員会が開かれ、林芳正文科相や長坂康正・内閣府大臣政務官が答弁に立った。
「野党の質問時間削減」という、与党側のあまりにも横暴な要望に対し、野党側が反対し、14日に開会が予定されていた衆院文科委員会は延期された。翌日15日に、質問時間「与党80分」「野党160分」の「1対2」で折り合いをつけ、ようやく開会に至った。林文科相は、国会での追及を避けるかのように、14日、文科省の大学設置・学校法人審議会の答申を受ける形で、加計学園・岡山理科大学の獣医学部開学を「認可」した。
なぜ、52年間開設が認められなかった獣医学部が開設されることになったのか。なぜ、安倍晋三総理の友人が理事長を務める加計学園が事業者として認められたのか。「認可」に至るまでのプロセスは何一つ明らかにされないまま、2018年4月に新設獣医学部は開学を迎えることになる。