2012年11月14日(水)18時15分から、東京都八王子市のクリエイトホールで、「2012年秋冬連続講座『めざせ!八王子市民発電』第4回」が行われた。「足元の地域資源を見直す」というテーマのもと、藤野電力代表の小田嶋電哲氏を講師に、地域に根ざした、再生可能エネルギーによる発電への取り組みを学ぶ講座となった。
(IWJテキストスタッフ・荒瀬/澤邉/奥松)
2012年11月14日(水)18時15分から、東京都八王子市のクリエイトホールで、「2012年秋冬連続講座『めざせ!八王子市民発電』第4回」が行われた。「足元の地域資源を見直す」というテーマのもと、藤野電力代表の小田嶋電哲氏を講師に、地域に根ざした、再生可能エネルギーによる発電への取り組みを学ぶ講座となった。
■全編動画
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藤野電力とは、東日本大震災、福島第一原発事故を受けて、従来のエネルギーのあり方を見直し、地域にもともとある自然や里山の資源を利用して、自立分散型の自然エネルギーに取り組んで行こうとする市民グループである。地元で行われる「光のまつり」などのイベントで、太陽光を利用した自然エネルギーでの電源供給を行っている。
地域の一般家庭に、ソーラーパネルのシステムをつける活動によって、電灯やPC、携帯などの充電に利用する程度の電源は確保できるという。また、非常時のリスクを軽減することもできる。
藤野電力の活動で大事にしているのは、「自分たちが今できることをする」という『身の丈』に合った活動であること。自分で考えて行動し、自らの手で作る『手仕事』であること。大手電力会社の送電とは繫がない『オフグリット』であること。役に立つ事はシェアするという『オープンソース』であることだ」と小田嶋氏は述べた。
また、各地で定期的に開催されているワークショップでは、ソーラーパネルや蓄電器などの部品をつないで、家庭で利用できるミニ太陽光発電システムを作っている。50w~100wといった小規模の発電でも、自分でシステムを組み立てて電気を作ることで、エネルギーを身近に感じられるという利点がある。「巨大な電源を、遠くの地域に押し付けるような構図から、小規模な発電でリスクをコントロールし、現在のような普通の暮らしを維持することは、可能であることをわかってほしい」と小田嶋氏は語った。