森友・加計疑惑を隠蔽か!? 臨時国会冒頭で衆院解散の見通し〜森友学園国有地8億円値引きは国主導で「口裏合わせ」!? 民進党PTが政府ヒアリング「国会答弁とまるで違う!」 2017.9.14

記事公開日:2017.9.14取材地: テキスト動画
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(取材・文:青木浩文、記事構成:岩上安身)

 森友学園の建設のために国有地が約8億円も値引きされた問題で、新たな疑惑が浮上した。

 国はこの値引きの根拠として、校舎が建つ地中深くから「新たなゴミ」が見つかったことだと説明してきた。

 しかし、その説明をくつがえす音声データが発見された。

 2016年3月下旬に、近畿財務局の池田靖国有財産統括官(当時)など国側の職員と籠池夫妻、当時の森友学園の代理人弁護士、そして工事業者が「口裏合わせ」をしているかのようなやりとりを記録したとみられる音声データを、フジテレビ系列の関西テレビが独自に入手。2017年9月11日夕刻のニュース番組『報道ランナー』の中で報じた。

 3日後の9月14日に行われた民進党の「森友学園への国有地売却問題解明PT」では、この音声データをもとに財務省、国交省よりヒアリングを実施。IWJはその模様を中継した。

■ハイライト

  • 議題 FNN報道の音声データ(昨年3月下旬に行われたとされる、池田統括官・籠池夫妻・弁護士・工事関係者らによる、「口裏合わせ」協議)について、財務省・国交省よりヒアリングおよび質疑応答
  • 日時 2017年9月14日(木) 16:00〜
  • 場所 衆議院第一議員会館(東京都千代田区)

8億円値引きの根拠となった「新たなゴミ」~国側が「口裏合わせ」を提案!?

 9月11日に放送されたニュース番組『報道ランナー』では、最初にこれまでの経緯を振り返っている。

 小学校の建設が行われる前、国の調査で地中3メートルの深さまでゴミが埋まっていることが判明。2015年から国は、土壌の改良費用1億3200万円を負担し、建設工事に支障のあるコンクリートや土管などの埋設物を撤去した。その一方、工事事業者によれば建設工事に支障のない生活ごみや廃材は国の指示でそのまま残したとされている。

 そして、2016年3月、小学校建設のため地中9.9メートルの深さまで杭打ち工事を行なったところ、土の中から生活ゴミが出てきたとされている。「新たなゴミ」と国が説明しているものだ。この2ヶ月後、国側はこの「新たなゴミ」を根拠に撤去費用を算出し、約8億円を値引きしている。

 しかし、このゴミは本当に地中深くから見つかった「新たなゴミ」なのか。この「新たなゴミ」には、口裏合わせの疑惑があると、関西テレビは報じている。

 関西テレビが独自に入手した音声データの中では、土地価格の値引きを強く求める籠池夫妻に対し、国側が「3メートルよりもずっと深いところから出てきた『新たなゴミ』」という「口裏合わせ」のストーリーで調整しようとしている。他方、工事業者は「3メートルより下からゴミが出てきたかどうかはわからない」と明確に否定している。

 以下は音声データの一部文字起こしである。

(国側の職員とみられる人物)
「3メートルまで掘っていますと。土壌改良をやって、その下からゴミが出てきたと理解している。その下にあるゴミは国が知らなかった事実なので、そこはきっちりやる必要があるでしょという『ストーリー』はイメージしているんです」

(工事業者とみられる人物)
「3メートルより下からは語弊があります。3メートルより下から出てきたかどうかはわからないですと伝えている。そういうふうに認識を統一した方がいいなら我々は合わせるが、下から出てきたかどうかは、私の方から、あるいは工事した側から確定した情報として伝えていない」

(池田靖国有財産統括官(当時))
「資料を調整する中で、どういう整理をするのがいいのかご協議させていただけるなら、そういう方向でお話し合いさせてもらえたらありがたい」

財務省「コメントも、確認も、独自の調査も差し控えたい」~憤る民進党・今井雅人議員「総理があれだけ『説明する』と言っていたのに!」

 9月14日に行われた「森友学園への国有地売却問題解明PT」において、この音声データを聞いた民進党・衆議院議員の今井雅人氏は、「これは明らかに事前に交渉していて、しかも国側から提案している。これまでの国会答弁とまるで違う」と指摘。財務省理財局次長の富山一成氏にコメントを求めた。

 しかし富山氏は、「報道については聞いているが、現在進行中の捜査にどのような影響をあたえるのか予見できないということで、財務省としては何らかのコメントをする、あるいは確認をする、独自の調査をするといったことは差し控えたいと」という答弁に終始した。

 今井氏は「総理があれだけ『説明する』と言っていたのに」と呆れた様子をうかがわせながらも、間もなく始まるとされる臨時国会で徹底追及する姿勢を示した(もっとも、この後、臨時国会では冒頭解散が強行される見込みであると明らかになり、今秋の臨時国会で森友・加計問題を追求することはできなくなった。まさに森友・加計問題隠しのための解散権の乱用である)。

▲「総理があれだけ『説明する』と言っていたのに」と憤る民進党・衆議院議員の今井雅人氏

佐川宣寿財務省・理財局長も「口裏合わせ」の答弁?〜「森友問題隠し」のための臨時国会冒頭解散〜今度は国民が「何を調子のいいことを言ってんだか」と政府に追及する番だ

 2017年2月23日、当時財務省・理財局長であった佐川宣寿(のぶひさ)氏は衆議院予算委員会第三分科会で、民進党・衆議院議員である玉木雄一郎氏との質疑の中で、次のように答弁をし、9. 9メートルの深いところから『新しい地下埋設物』が発見されため、そのことが8億円値引きの根拠となったことが説明されている。

▲佐川宣寿財務省・理財局長(当時。現在は国税庁長官に栄転)

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  1. 前田安之 より:

    相変わらず役人の答弁はひどうですね。
    ごまかすことが旨い人、嘘を平気に言える人が出世できる日本はもう先がない。
    民進党の調査チームの皆さん実際の答弁をもっと見える形を作って下さい。
    このようなデタラメを殆どの国民は知りません。
    このままだとこの国は終わってしまいます。
    全てがでたらめです。

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