自民党の河村建夫元官房長官は、豊田真由子議員の絶叫暴行に、「あんな男の代議士いっぱいいる」と発言して非難されたが、豊田擁護の意図は問題だとしても、その発言内容は事実だった! 秘書を蹴って怪我までさせて。自民党では、暴行が当たり前?
テレビから流れる豊田の「ハゲー!」という絶叫にトラウマになりそうになり、「男の代議士ならいっぱいいる」という河村元官房長官の言葉に絶句し、それが事実と明らかになったところにさらに麻生副総理が追い打ち。
- 豊田真由子衆院議員 秘書への暴行で離党届 麻生氏「あれ女性ですよ女性」(毎日新聞、2017年6月25日)
麻生失言は、いつも意味がわかりにくい。「あれ女性ですよ女性」 とは? あんな絶叫暴行しているのが女だったんだぜ、とあざ笑ったのか? 他党の議員じゃないんだが。自民党なんだが。なんで嘲笑できる?
都議選まっただ中である。安倍総理の、「全国に獣医学部を作る!(作ってどうするんだ)」という自爆発言とともに、No.2の副総理も自民党議員の質の低さを嘲笑しつつ認める自爆発言。自民勝てなくてもよし、という姿勢は都ファが勝つならま、いっか、ということか?
そして極め付きは、そんな自民党のトップの安倍晋三が、悪評や支持率の低下など気にもとめず、いよいよ改憲案を示す、と宣言したことだ。
- 安倍首相、年内に自民改憲案提出=「歴史的一歩」に決意(時事通信、2017年6月24日)
虚言絶叫暴行嘲笑失言の自民党が、憲法を変える、というのだ。驚きを禁じえない。慎みがあったら、遠慮して「僕の内閣では徳が足りず、ダメだ」くらい言いそうなものだが、そんな気配もない。「歴史的一歩」、踏み出す資格があるのか、考えないのか?
人は自分の似姿しか生み出せない。自民党の改憲案は、秘書への暴行パワハラが横行し、それが当然視される自民党をモデルに日本を作り直す狙いだろう。弱者に人権なし。怒鳴られ殴られ蹴られる秘書は明日の国民の姿。秘書は逃げられる。国民は逃げ場がない。