脱原発シンガー橋本美香さんと歌い語る近畿3都物語 2012.10.12

記事公開日:2012.10.12取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・荒瀬/奥松)

 2012年10月12日(金)20時から、兵庫県神戸市中央区のModernark pharm cafe(モダナーク・ファーム・カフェ)で、「脱原発シンガー橋本美香さんと歌い語る近畿3都物語」が、市民社会フォーラムの主催で行われた。

 さまざまな脱原発アクションに参加している、制服向上委員会の橋本美香氏が、神戸~大阪~京都の3都市を回り、脱原発に取り組む人々と交流するイベントの初日である。橋本氏は、福島の原発事故や放射能被害、米軍基地といった社会問題をテーマにした歌の弾き語りを行い、交流タイムでは参加者を交えて話し合った。

■全編動画

  • 20:00~20:40 参加者のPRタイム
  • 20:50~21:30 橋本さんコンサート
  • 21:30~ 交流タイム(録画には含まれません)

 関東を中心に、脱原発を訴える活動をしている橋本氏は、「原発事故をテーマにした『原発さえなければ』という歌を歌う機会が多いが、原発問題以外にもオスプレイ、米軍基地問題、尖閣諸島、竹島問題など、日本が抱えている難しい問題はたくさんある。さまざまなテーマを歌うことで、考えるきっかけになれば」と話した。

 福島第一原発の事故について、橋本氏は「国は今、除染に力を入れている。除染は人を守るために必要かもしれないが、ほとんどの作業が、その地域の人たち任せになっていて、さらに多くの被曝をさせることになっている。それで健康被害が出たとしても、国は責任をとらないだろう。逃げたい人がいるなら、お金を出して逃がしてあげることが大事だ」と語った。

 『会いたい』という曲は、福島の立ち入り禁止区域に置き去りにされた動物たちの気持ちや、飼っていた動物を仮設住宅には連れて行けなかった人たちの気持ちをテーマにしている。橋本氏は「事故は、人間だけの問題ではない。地球を汚した原発は罪深いものだ」と、歌に込めた思いを話した。

 また、「電気の問題を、これまで他人事のように考えていたが、事故の恐ろしさを知った今は、しっかりとこの問題に向き合っていきたい。今の子供たちが、未来を明るいものとして描けるかどうかは、大人たちの責任である。訴える力のある人が、一人ひとり取り組んでいってほしい」と述べた。

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