原子力規制委・田中俊一委員長による定例会見が2016年9月21日に行われ、同日夕方に開かれる高速増殖炉に関する閣僚会議を前に、記者からはもんじゅの廃炉に言及する質問が相次いだ。
原子力規制委は昨年11月、もんじゅを運用する日本原子力研究開発機構が保安規定違反を繰り返したとして、当時の馳浩文部科学大臣宛に勧告を発出した。
勧告は2点。もんじゅが再び運転を再開させるためには、機構に代わる運営主体を特定し、示すこと。特定が困難な場合は、リスクを明確に減少させるよう、もんじゅの在り方を抜本的に見直すことを求めた。
閣僚会議ではもんじゅの廃炉が決定される可能性が高いと見られるが、田中委員長は記者からの質問に対し、「勧告に沿った答えが得られることが一番いい」と答えるにとどまった。