安倍政権が煽る「中国脅威論」をバッサリと切り捨てた。
元農林大臣であり弁護士の山田正彦氏が主宰する「山田正彦の炉端政治塾」において、インサイダー編集長の高野孟氏が2016年9月17日、講演をおこなった。
高野氏は、2016年9月5日、1年5か月ぶりに日中首脳会談におこなわれ、安倍首相と習主席は、防衛当局間による連絡体制「海空連絡メカニズム」の構築に向けた協議を加速することで一致したことを、とても良いニュースとして紹介した。
同時に長年懸案になっている、日中の東シナ海における、天然ガスの共同開発についても、話を再開することで意見の一致を見たことにも言及した。
他方、日本のメディアは、安倍首相が習主席に対して『南シナ海で自制するよう強くもとめた』とういことを見出しにもってきて、中国脅威論に水をかけるような合意がなされたということには、クローズアップしないとして、その報道姿勢を厳しく断じた。
日中関係の本当の姿を解く高野氏の講演は、予定の一時間を超えて続いた。