豊洲「盛り土」問題で次々明らかになる驚きの事実!移転を決定した石原慎太郎元知事が装う被害者面!岩上安身が石原氏に直接質問していた内容とは!? 9月19日、畑明郎氏に緊急インタビュー! 2016.9.17

記事公開日:2016.9.17 テキスト
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(記事:佐々木隼也、文責:岩上安身)

※IWJ会員に毎朝無料で配信している「日刊IWJガイド」2016.9.15号から抜粋し加筆・リライトしました。

 築地市場の豊洲移転が揺れに揺れている。豊洲新市場の土壌汚染対策として東京都は、敷地全体の汚染土を削ってきれいな土で「盛り土」をしたと説明してきたが、実際には建物の地下では行われておらず、「真っ赤な嘘」だったことが明らかになった。

■豊洲市場問題の『戦犯』 石原元都知事の問題会見!!

 IWJがこれまで報じてきたように、豊洲新市場はもとは東京ガスの工場跡地であり、土壌は有毒物質であふれていた。2008年の調査では発がん性物質であるベンゼンが基準値の4万3000倍という、日本の土壌汚染の歴史上、最大の高濃度が検出。「日本最悪の汚染地帯」だったのである。

▲2014年の台風18号によって冠水した豊洲新市場用地

▲2014年の台風18号によって冠水した豊洲新市場用地

 こうした汚染を取り除くためには、敷地の「盛り土」は必須中の必須である。しかし都は、建物地下に「盛り土」をせずに、高さ約5mの不可解な「地下空間」を作ってしまった。

 この「地下空間」は、都が2007年の専門家会議で、市場で使われる荷台付き小型三輪車「ターレ」の置き場や、配管メンテナンス用の地下ピットとして提案したもの。しかし専門家から、「(ベンゼンなどの)揮発性のものは、隙間や亀裂から室内に入り込んでたまってしまう可能性がある」との指摘を受けた。

 その後、都から「やはり建物地下には盛り土はせずに地下空間を作ります」などという説明は一切なく、専門家も含め、誰もが、都の提案は頓挫したと考えていた。

築地移転推進の最高責任者なのに「責任逃れ」に走る石原慎太郎氏!「だまされた」と都を批判して自分は被害者面!

 明らかな土壌汚染の危険性を把握しながらそれを無視し、都民に隠蔽してきた東京都。858億円もの土壌汚染対策費用の行方も含めて、責任追及は必至である。小池百合子都知事にはぜひ、「いつ、誰が、どのように、このような判断を下したのか」を徹底的に洗い出していただきたいし、IWJも、厳しく追及してゆく予定だ。

 そんななか、早くも、この問題の「当事者」から一抜けしたのが、責任者でありながら、「責任のがれ」をはかり、あろうことか被害者面をしているのが石原慎太郎元都知事である。この築地の豊洲移転は、石原氏の現職期間中(1999年~2012年)に発案され、推進され、予算案が可決された。石原氏は、築地移転の強硬な旗振り役であり、最高責任者であり、「主犯」である。

▲石原慎太郎元東京都知事

▲石原慎太郎元東京都知事

 しかしそんな石原氏は、13日のBSフジ番組に出演した際に、この「盛り土」問題について現職時に担当者から報告を受けていなかったと語り、「だまされた。現場の人間しか分からないことだ」などと都の役人に責任を転嫁した。

 そのうえで、「手を抜いて、していない仕事をしたことにし、予算措置をした。都の役人は腐敗している」などと、自分の責任は棚に上げて、痛烈に批判した。

 しかし、築地の土壌汚染の危険性は、石原都知事時代に、何度も何度も、専門家や共産党都議団、そしてIWJも、指摘し続けていた。石原氏の耳に懸念の声が入らなかったというのは、大嘘である。

3.11で液状化した豊洲予定地!岩上安身の質問に「土壌汚染を防ぐ」「しっかりとした再調査」と約束した当時の石原知事はそのどちらも果たさず

 2011年の東日本大震災では、豊洲新市場予定地で「液状化現象」が発生し、地下の砂が噴出。地下土壌や地下水がぐちゃぐちゃに攪乱され、液状化前の土壌汚染調査は無意味になった。発災直後に行われた記者会見で岩上安身が、この豊洲の液状化と、それによる汚染物質の噴出の危険性について石原氏に直接質問している。

【石原慎太郎都知事会見 2011年3月22日】

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岩上安身「今回の震災(東日本大震災)において、築地市場移転予定地の豊洲が液状化を起こしました…」

石原慎太郎氏「それは当然でしょう。埋立地というのは、上物が建っていない限り、ある震度の地震が来たら液状化は必ず起こりますよ。今、豊洲は更地同然でガラ空きですから、液状化が起こったからといって移転先としてふさわしくないということは絶対にありません」

岩上「この液状化現象についての調査を、徹底したオープンな形で行うご用意はないのか?また、非常に地盤が硬い築地での現在地再整備が妥当であるという声が高まっておりますが、耳を傾けるおつもりはないのでしょうか?」

石原氏「今の築地は、古過ぎるし、狭過ぎるし、危険だし、汚い!しかもアスベストが沢山使われてましてね、震災が来て崩れたらえらいことになる。それから、豊洲にある汚染物質は完全に除去できますから、科学的に。それが済んだ後でキチっとした基礎を造ったら、液状化は起こりません。それだけの自信があります」

岩上「あの、調査はされ…」

石原氏「もちろん、発信します。これだけの現象が起こったら、当然しないわけにはいかない」

岩上「オープンな形で…」

石原氏「もちろん、隠したってしょうがない。ちゃんと公開制でやりますから」

 この時、石原氏はあの強い口調で、「土壌汚染は防げる」「液状化の指摘を受けて、(土壌汚染について)しっかりと調査をする」と断言した。しかし結果は、「盛り土」を放棄することで土壌汚染を防ごうともせず、汚染対策の前提となる「しっかりとした再調査」はついに行われなかった。

信じられないほど「杜撰な再調査」をもとに土壌汚染対策を行った東京都!仮に「盛り土」が完璧でも土壌汚染の可能性!

 この時、石原氏はあの強い口調で、「土壌汚染は防げる」「液状化の指摘を受けて、(土壌汚染について)しっかりと調査をする」と断言した。しかし結果は、「盛り土」を放棄することで土壌汚染を防ごうともせず、汚染対策の前提となる「しっかりとした再調査」はついに行われなかった。

▲中澤誠氏

▲中澤誠氏

 またこの時の調査は、液状化前の調査結果を前提として行われた。つまり、前回調査で汚染が認められなかった場所は、再調査は行われなかったのである。中澤氏は次のように指摘する。

 「実際には液状化によって横に斜めに土壌や地下水がぐちゃぐちゃに混ざり合った。前回の調査結果はこの液状化で無意味になった。しかし都の再調査は、まるで液状化によって『土壌・地下水が上下にしか移動していない』という非現実的な前提で行われました。

 前回の調査では汚染が認められなかった土壌も、液状化で汚染度が噴出した可能性がある。なぜこんな杜撰な再調査になったのか。都は工事計画を遅らせたくなかったのでしょう」

 土壌汚染対策工事は、この再調査の結果を前提として進められた。つまり、仮に今回、「盛り土」がきちんと行われていたとしても、「盛り土」の必要なしとされた敷地のいたるところで、今も土壌が汚染されている可能性があるということである。

「新市場の安全と安心は保証されていない」豊洲新市場の危険性を訴え続けてきた日本環境学会元会長・畑明郎氏に岩上安身が19日に緊急インタビュー!

 またこの時の調査は、液状化前の調査結果を前提として行われた。つまり、前回調査で汚染が認められなかった場所は、再調査は行われなかったのである。中澤氏は次のように指摘する。

 「実際には液状化によって横に斜めに土壌や地下水がぐちゃぐちゃに混ざり合った。前回の調査結果はこの液状化で無意味になった。しかし都の再調査は、まるで液状化によって『土壌・地下水が上下にしか移動していない』という非現実的な前提で行われました。

 前回の調査では汚染が認められなかった土壌も、液状化で汚染度が噴出した可能性がある。なぜこんな杜撰な再調査になったのか。都は工事計画を遅らせたくなかったのでしょう」

 土壌汚染対策工事は、この再調査の結果を前提として進められた。つまり、仮に今回、「盛り土」がきちんと行われていたとしても、「盛り土」の必要なしとされた敷地のいたるところで、今も土壌が汚染されている可能性があるということである。

▲畑明郎氏

▲畑明郎氏

 畑氏は、2013年に岩上安身もパネラーとして参加したシンポジウムで、「豊洲新市場開設後に、土壌、地下水汚染が発覚すれば、パニックが起こる。新市場の安全と安心は保証されておらず、現地再整備を追求するべきだ」と強く警鐘を鳴らしていた。

 何年も前から多くの専門家、IWJや一部メディアが危険性を指摘し続けてきたにも関わらず、建物がほぼ完成し、「取り返しがつかなくなってから」ようやくそうした声を取り上げる大手メディア。インタビューでは、いかに大手メディアが豊洲の問題を「報じているようで、報じていない」かが、お分かりいただけると思う。

 今、都民の台所を守るために、国民の食の安全を守るために必要な情報は何か。とことんお話をうかがう予定なので、ぜひ、ご覧いただきたい。

 豊洲新市場で専門家が懸念する深刻な土壌汚染とは、いったいどのようなものなのか。畑氏には、岩上安身が2010年と2011年に、二度にわたってインタビューしている。会員の方は、ご覧いただけるので、あらためて、こちらもご覧いただきたい。

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