「安倍首相は国際会議でさかんに『民主主義、法治国家、環境先進国日本』を強調するが、それとは全く反対の行為が沖縄で行われている」
2016年9月9日(金)、参議院議員会館で行われた記者会見で、全国の学者や研究者達による「普天間・辺野古を考える会」代表である宮本憲一大阪市立大学名誉教授は、そう指摘した。
「高江で行われている暴力的な制圧を見ると、沖縄を一体何と考えているのか。植民地のごとく、日本国憲法を無視した行為が続けられている」と糾弾する宮本氏は、さらに「この問題は日本の平和・自治・人権の問題。日本人全体がこれを批判し、沖縄に平和と環境が蘇るような行動をしてほしい」と訴えた。
また、実際に沖縄県東村高江を訪れた立教大学教授の香山リカ氏は、「何の暴力的なこともしていない人が、自由を奪われたり逮捕されたりしている。このようなことが東京や大阪で起きれば、大変な人権問題として大騒ぎになるが、なぜか沖縄ではそれが見逃されている。これ自体が沖縄に対する構造的差別だ」と語った。