「甲状腺がんにかかった子どもとその家族たちは当然団結していると思っていたが、そうではなかった。彼らは完璧に分断されており、逼塞(ひっそく)した生活を送っている」
2016年9月9日(金)、東京都品川区の城南信用金庫本店にて、「3・11甲状腺がん子ども基金」設立記者会見が開かれた。
会見者は主催代表理事で元国会事故調査委員会委員の崎山比早子氏、主催副代表理事で福島原発告訴団団長である武藤類子氏、主催理事で弁護士である河合弘之氏、同じく主催理事で国際環境NGO FoEジャパン理事である満田夏花氏、同基金の呼びかけ人で城南信用金庫相談役である吉原毅氏、他。
東京電力福島第一原子力発電所事故以降、甲状腺がんや甲状腺疾患等と診断された子ども等に対して、治療費や通院費などの経済的支援はもちろん、原発事故による健康被害状況の調査・把握も行なう。基金の目標金額はまず2千万円に設定。9月20日より寄付受付を開始する。