佐藤幸子さん講演会 2012.9.21

記事公開日:2012.9.21取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・関根)

 2012年9月21日(金)、北海道札幌市札幌エルプラザで、佐藤幸子さん講演会が行われた。

■全編動画

  • 日時 2012年9月21日(金)
  • 場所 エルプラザ(北海道札幌市)

 佐藤幸子さんは、福島市と南相馬市のあいだの伊達郡川俣町に生まれ、不耕作による「やまなみ農場」を運営しながら、5人の子供を育てながら、自給生活を実践してきた農家だ。今回、福島原発事故による放射能汚染に、いち早く行動を起こし、『子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク』世話人、『すべての原発いますぐなくそう全国会議』呼びかけ人などをつとめ、自身も講演などで、精力的に活動をしている。

 佐藤さん自身のおいたちから講演会がはじまった。そして、有機農法から不耕作の自然農法への転換、エネルギー自給、自給自足の生活、研修生育成などについてを話した。

 すでに佐藤さんはチェリノブイリのとき、福島原発も危ない、と思っていたという。原発事故発災後、子供を持つ親たちが集まってはじめた『子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク』設立のいきさつ、その活動内容、福島医大副学長の山下俊一教授とのやり取り、放射能汚染基準の実状、県内甲状腺検査の実態、文科省の安全基準の20ミリシーベルトに対する抗議活動など語った。特に、山下教授と行政側の対応については、多くの矛盾点をあげ、指摘。それらは、彼らとの交渉や対話から直接えた、貴重な経験に裏付けられている。

 佐藤さんは、内部被ばくを防がなければならない、ということで、昨年11月福島市内に、無農薬や安全な野菜を仕入れ、販売する「野菜カフェはもる」をオープンする。無農薬など経済的に成り立たないなどの指摘があったが、それでは、儲け主義の電力会社と根っこは同じだ。お金はあとからついてくる、と信じるしかない。また、このお店は物販だけでなく、同じ危惧をもった人たちの情報交換の場にもなっている、とそのショップについても話す。

 佐藤さんは、自然農法からいろいろな植物や虫、多種な生物や、諸条件があって成長、繁栄する、すべての自然はつながっている、ということを学んだ、と言う。でも人間は、人間だけで生きていると思っている。そんな自分を変えられるか? ということも、自分たちの活動の原動力になっている、と語った。

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