「安倍首相の言葉からは野党共闘への強い恐怖と憎悪が感じられる」志位和夫氏が日本外国特派員協会主催会見で「野党と市民の共闘を必ず成功させる」と宣言! 2016.7.4

記事公開日:2016.7.4取材地: テキスト動画
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(城石 裕幸)

特集 2016年 参議院議員選挙 特集ページ | IWJ選挙報道プロジェクト
※7月6日テキストを追加しました!

 日本外国特派員協会がこの夏の参議院選挙に合わせて行っている各政党党首の記者会見。選挙戦も終盤を迎えた2016年7月4日、その一環として日本共産党志位和夫委員長の会見が行われた。

▲記者会見の様子

▲記者会見の様子

■ハイライト

「安倍首相は、この野党共闘にたいへんな危機感を持っている。彼の攻撃の言葉からは強い恐怖と憎悪が感じられる」

 この参院選を「文字通り日本の命運がかかった、たいへん重要な、歴史的な選挙だ」と話す志位委員長は、「野党と市民の共闘を必ず成功させる」と、参院選終盤へ向けての目標を語った。志位委員長は、「野党共闘は、かなりの選挙区で接戦に持ち込んでいる」、「安倍首相は、この野党共闘にたいへんな危機感を持っている。彼の攻撃の言葉からは強い恐怖と憎悪が感じられる」と、自信を見せた。

 そして、安倍政権が執念を燃やす改憲を、選挙戦では一切触れず、争点から隠そうとしていることや、アベノミクスの失敗を強く批判した志位委員長は、日本共産党の経済政策として「格差を正し、経済に民主主義を。経済にデモクラシーを」という提唱のもと、「3つのチェンジ」という訴えを示した。

 「消費税頼みをやめ、富裕層と大企業に応分の負担を求める、税の集め方のチェンジ」、「税金は社会保障と若者と子育てに優先して使うべきだという、税の使い方のチェンジ」、「ブラック企業をなくし、長時間労働を規制し、過労死をなくしていく、働き方のチェンジ」だ。「非正規社員から正社員への流れを作る雇用のルールを強化する。最低賃金を今すぐ、どこでも最低1000円にし、中小企業への支援をしながら1500円に引き上げる」との方針を示した志位委員長は、「財界応援から暮らし応援に、経済政策の舵を切り替える」と、語った。

▲日本共産党委員長・志位和夫 氏

▲日本共産党委員長・志位和夫 氏

「『共産党アレルギー』はなぜ、あると思うか。またこれを解消するにはどうすればいいか」

 その後、この会見のコーディネーターであるジャーナリスト神保哲生氏による「『共産党アレルギー』はなぜ、あると思うか。またこれを解消するにはどうすればいいか」という質問に答えて、志位委員長は、「共産主義といえば、旧ソ連をイメージする人が多いと思う。だが、日本共産党は、『ソ連型の社会は外交でも内政でも社会主義とは無縁だ』と、言ってきた。ソ連が行った、対外的には覇権主義、国内的には専制主義という方針は一切退ける。自由と民主主義を将来にわたって擁護し、発展させる」と説明し、「しかし、こういった姿を国民の皆さんに十分伝えきっていないので、誤解やアレルギーが存在すると思う。それをなくしていく努力をしたい」と答えた。

 さらに続けて、「『共産党は独善的で独りよがりだ』と思われていたかもしれない。私たちは戦後一貫して、国政選挙で必ず独自候補を立てるという方針をとってきたからだ。しかし今回は、他の野党と協力すべき時だし、そうするのが私たちの責任だと考え、方針を転換した。32の選挙区で他の野党と協力し合う姿を見て、共産党に対する見方を肯定的に変えた方も少なくないのではないか」と語った。

「国民は、政策そのものには賛成していないのに、アベが唯一のリーダーであると考えているが、これにどう対抗するのか」

 

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