安倍総理らによって連日、執拗な「口撃」を浴びるも、逆にますます支持率を伸ばし続けている感がある日本共産党。我々は街頭で日々、取材を重ねているが、どこでも足を止めて聞き入る人が増えているのを実感している。
2016年7月1日(金)、東京都杉並区の高円寺駅北口にて、日本共産党から参院選全国比例区で立候補している田村智子候補の街頭演説が行われた。
▲街頭演説する日本共産党・田村智子候補
田村候補は1期6年目の現職で、現在は共産党副委員長を務めている。学費値上げなどに疑問を感じ、共産党に入ったのは早稲田大学在籍中の20歳の時。以来30年、日本の政治を見つめ、自らもかかわってきたという田村氏が断言する。
「今の安倍政権ほど怖い政治はない」
- 弁士 田村智子氏(参院選比例区候補・現職、日本共産党副委員長)
- タイトル 参院選 日本共産党 比例区 田村智子候補 街頭演説(高円寺)
- 日時 2016年7月1日(金)18:00〜
- 場所 高円寺駅北口(東京都杉並区)
- 告知 田村智子候補サイト
戦争放棄は条件付き。集会・結社・表現の自由も政府判断。憲法草案の内容を決して説明しようとしない安倍総理
田村候補は、昨年の強行採決による安保改正に触れ、「安倍政権は、これで日本の平和が確かなものになった」と繰り返すが、それがどのように平和に役立つのか、今もって国民にも野党にも何の説明もないことを強く指摘する。
「この安保体制、何を決めたかといえば、どこからも攻撃もされておらず、攻撃される危険性もないのに、自衛隊に戦えという、そういうこと」
説明がないのは安保法制だけでない。安倍政権が推し進める憲法改正もそうだ。
「憲法を改正するというが、どこをどう改正するか、一切中身を説明しない!」
しかしその草案は読んでみれば、戦争の放棄の放棄、国防軍の設立、基本的人権、集会・結社・出版の自由、表現の自由も政府判断で規制できるという、明治憲法に逆戻りするような憲法だ。
田村候補は現在放送中のNHKの人気連ドラ「ととねえちゃん」を引き合いに出し、出版社が戦争賛美の記事しか載せられなくなる、そんな時代に逆戻りしつつあることを強く訴えた。
田村候補が「中国や北朝鮮がせめてきたらどうするのだ!」という問に回答!
田村候補は言う。
「このように演説をすると、中国や北朝鮮の問題はどうするんだと、ご質問を受けることがあります。
しかし北朝鮮の核兵器やミサイル、中国の領土領海の問題、これらを許すわけにはいかないというのは、共産党の他の政党も、すべての政党で一致しています。
万が一、攻撃されるようなことがあったら、自衛隊がこの国を守る、アメリカがそれに協力するというのが共産党の主張です」
そして最も大切なこととして、「そんな武力衝突が起きないよう、外交によって解決すること」と語る。
平和とは外交によってもたらされるもの。その一例として、中国が南シナ海の埋め立てをしたとき、共産党が直接中国を訪ねて交渉したこと、ただそれが決裂してしまったことを例にあげ、「二国間での話し合いは決裂することが多い。アジアの他の国も交え、多国間でテーブルにつき、話し合うための仕組みをつくるのが重要」と語った。
そして安倍総理にいちばん言いたいこととして、「中国や北朝鮮との問題を、何の関係もない安保法制の口実にだけ利用するなということです。アメリカの顔色ばかりうかがい、軍事一辺倒で相手を脅す、こんな情けない外交はもう終わりにしようではないですか」と呼びかけた。
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