2016年6月22日、小林節氏率いる「国民怒りの声」が国会議事堂前で第一声をあげた。多くの候補者らが人混みの多い街中を第一声の場所として選ぶ中で、なぜ小林氏は、人もまばらな閉会中の国会前をあえて選んだのか。
「“憲政の神”と言われ、私の大学の先輩でもあった尾崎咢堂(おざきがくどう)を記念したあの憲政記念館の目の前で、日本の憲法を空洞化した国会に、私はものを言いたかった。ここで行なわれた行為に対して、私はまっとうな怒りを向けているということだ」
そう語った小林氏は、安保法制や消費税、辺野古やTPP、自民党の憲法草案など、安倍政権の進める重要政策をひとつひとつ取り上げ、“怒り”の批判を展開。「本当に私は、この世の危機だと思っている」と深刻な危機感を表明した。
小林氏はさらに、野党の「だらしなさ」にも批判の矛先を向ける。
「野党の人にも期待し、オリーブの木でいろんな人と会った。でも、『TPPは自動車産業が儲かるからウニャウニャ…』、『消費税は与党の時に賛成しちゃったからウニャウニャ…』、『原発は電力労組があるからウニャウニャ…』。なんですかこれ! 本当に私利私欲、個利個略ですよ。だから、どのオリーブの木にも寄りようがなかったから、自分で第3の旗を立てた」
小林氏はスピーチの最後を次のように締めくくった。
「我々は愚民ではない。奴隷ではない。臣民ではない。主権者国民なんだ!戦争準備型予算から、民生中心予算へ変えていけ!これは政治にしか決断できない!」