2012年1月26日(木)、東京都港区のドイツ文化会館で、岩上安身が、映画「イエロー・ケーキ~クリーンなエネルギーという嘘」のヨアヒム・チルナー監督にインタビューを行った。
インタビューでは、この映画を撮ったきっかけや原子力政策、また核兵器保有を巡る世界的な問題などについて話を聞いた。
(IWJテキストスタッフ・荒瀬)
2012年1月26日(木)、東京都港区のドイツ文化会館で、岩上安身が、映画「イエロー・ケーキ~クリーンなエネルギーという嘘」のヨアヒム・チルナー監督にインタビューを行った。
インタビューでは、この映画を撮ったきっかけや原子力政策、また核兵器保有を巡る世界的な問題などについて話を聞いた。
■ハイライト
この映画を撮り始めたきっかけは、チルナー監督自身が旧東ドイツ生まれであり、東西ドイツの統合を機に、東ドイツの「ウラン採掘」を行っていたビスムート社について調べ始めたことだという。
チルナー監督は「ビスムートが閉鎖されていく一方で、世界ではさらにウランの採掘が行われている。その矛盾をこの映画で描きたかった。核のスタート地点であるウラン採掘は、国際的な問題であり、どこでも秘密裏に、かつ嘘で固められて行われている。映画を見た人たちが、『初めて見た』、『知らなかった』と口々にいう。それがまさに問題の大きさを物語っている」と語った。
また、「核のネットワーク」については、「映画の撮影は、ウラン採掘を行っているところであればどこでも行えた。インド、カザフスタン、ニジェールなど、ウラン採掘現場はたくさんあり、核のネットワークの広がりを実感した。よくいわれる『核の平和利用』や『電力供給の安定のため』ではなく、すべてが巨額のお金のために行われていること」と述べた。
さらに、監督は「人が生きて行くために必要な、エネルギー・水・教育といった公共性の高いものにまで利益を追求することが、果たして理性的なことなのか」と、民間企業の利益追求の姿勢に疑問を投げかけた。
続いて、世界的に大変強い影響力を持っている原子力ロビーについては、「核兵器保有を巡る争いのように非合理的な状況で、思わぬ形で行使されないよう、理性的な判断が求められている」と語った。
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