2012年9月3日(月)、参議院議員会館で行われた、「福島原発告訴団記者会見」の模様。
会見者は、団長の武藤類子氏、保田行雄弁護氏、河合弘之弁護士他、全国9カ所の事務局代表者。同告訴団は今年6月11日、福島原発事故の責任を問うため、国と東電関係者33名に対して業務上過失致死傷ならびに公害犯罪処罰法違反の疑い」で福島地検に刑事告訴・告発した。
告訴人は事故当時福島県に住んでいた県民の人々で、訴訟では異例の「1324名による集団訴訟」となり、告訴状は8月1日に受理された。今後は最高検が指揮し、各地検による捜査が進められる。告訴団長の武藤氏は、「全国の人々が事故の責任を問い質したいと思っている。この怒りの声をしっかりと届けて検察を後押しするため、第二次告訴をしようと思った」とその胸の内を述べた。
弁護団長の河合弁護士は、事故後の検察庁の沈黙を痛烈に批判。「検察官僚の“仲間のかばい合い”の構造を突破するためには、日本国中から告訴人を募り、万を超える怒りの声を検察にぶつけるしかない」と語った。同告訴団は11月15日を目標に、1万人以上の告訴人を目指す方針。