新規制基準の適合性審査の事実上の合格を示す審査書をまとめたのち、パブコメを実施、国民の意見を聴取していたが。今後の審査では実施するかどうかは「まだそこまでどうするか扱いは決めていない」という。
新規制基準の適合性審査の事実上の合格を示す審査書をまとめたのち、パブコメを実施、国民の意見を聴取していたが。今後の審査では実施するかどうかは「まだそこまでどうするか扱いは決めていない」という。
既に新規制基準適合性審査にて、設置変更許可を認可された川内、伊方、高浜などは、審査の事実上の合格を示す「審査書(案)」の段階でパブコメを実施していた。ただ、パブコメは、意見の募集期間が約一か月、その後意見をまとめるのに2週間以上を要するなど、事務的な工数が多くかかっている。そのことから、今後は必ずしも実施しなくても良いという考えが出てきている。
運転開始後40年の運転期間満了を今年11月30日に迎える関西電力美浜3号炉は、その日までに合格しなければ廃炉にせざるを得なくなる。
パブコメを実施する時間があるのか、余裕がないならば実施しないのか。
田中俊一規制委員長は「時間に限りがあるとかどうか、という判断はしない。中身による」と言う。「我々(規制委員会)としての判断で、国民の意見を聞いておいたほうがいいというようなところなら行うが、まだそこまでどうするか扱いは決めていない」と述べた。
一方で、パブコメは「全部やるとなると、事務的にも大変なので、(今後全て行う)そこまでは考えていない」とも言っており、結局その時になってみないと分からない状況だ。