【スピーチ全文掲載】「劇場型の維新政治はもう要らない」22日に迫る大阪ダブル選挙も終盤へ――京橋街宣に1000人の聴衆!追い上げを見せる自民推薦候補をSADLが応援「民主主義を取り戻せ!」 2015.11.21

記事公開日:2015.11.21取材地: テキスト動画
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(取材:IWJ京都・萩崎茂、文:ぎぎまき)

特集 大阪都構想
※11月21日テキストを追加しました!

 あと2日――。

 2015年11月22日に投開票日を迎える、大阪府知事選と大阪市長選のダブル選挙が、今週日曜日に迫っている。「大阪維新」vs「非大阪維新」の両陣営が最後の舌戦を戦わせる中、大阪を豊かにする会主催の街宣に「SADL(民主主義と生活を守る有志)」が参加した集会が20日、京橋で行なわれた。

 次々にマイクを握ったスピーカーは、橋下徹氏を筆頭とする過去8年間の大阪維新が、府民の暮らしを破壊してきたと批判。「維新政治をもう終わりにしよう」と強く訴えかける言葉に、約1000人の聴衆が足を止め聞き入った。

 SADLのまなさんもスピーチし、市民の生活を苦しめてきた「弱者切り捨て」の維新政治を強く批判し、「話題を呼ぶだけの『劇場型』の政治は要りません」「自分たちの無能さを隠す言葉遊びはもうやめてください」と訴えると、聴衆からは大きな拍手が沸き起こった。

 以下、まなさんのスピーチの動画と、全文書き起こしを掲載する。

■ハイライト動画

  • スピーチ 塩田潤氏(SEALDs KANSAI、大学院生)/竹内智子氏(住吉市民病院を充実させる市民の会・西成)/サラさん(大阪の公立大学のこれからを考える会、学生)/平松邦夫氏(前大阪市長)/まなさん(SADL)/竹山修身氏(大阪府堺市長)/栗原貴子氏(大阪府知事候補)/柳本顕氏(大阪市長候補)

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 「この日曜日に大阪府知事選挙と大阪市長選挙があります。

 今、冷静に振り返りましょう。維新の会の政治によって大阪はどうなりましたか。今、どういう状態にありますか。大阪は今、異常な状態にあります。

 維新の会は私たちの民主主義と生活を壊しました。8年間で大阪は良くなったと言うけれど、それは全くの嘘です。

 維新の8年間で私たちの生活が苦しくなり、経済も悪化しました。救命救急センターへの補助金廃止、市民病院の廃止決定、敬老バスの有料化、新婚世帯の家賃補助廃止など、生活破壊は数え切れません。経済は活性化なんてしていません。

 雇用者報酬は全国と比べて群を抜いて下がっています。家庭内消費も府内総生産も落ち込んでいます。大阪府は借金を増やし、国の許可なしに借金することもできない、記載許可団体に成り下がりました。

 維新の会は民主主義を破壊しました。『都構想』の法定協議会から反対派の議員を排除し、議員の質問に対し答弁拒否をしました。大阪都構想の住民投票に32億円もの税金をかけ、民意で反対という答えが出たのに、また『再挑戦』なんて言っています。

 挙げ句の果てに、公募校長は不祥事連続、教育長はパワハラ、維新の議員は金の問題ばかりです。汚い政治まみれの維新の人たちに何の改革ができるのでしょうか。

 大阪は今、維新の嘘に騙されています。住民投票はラストチャンスと言っていた人が、半年も経たないうちにまたやると言っています。あんな嘘つき、私は初めて見ました。『脱既得権益、改革しなければいけない』という歯切れのいい維新の言葉は、全く中身がありません。

 既得権益って何ですか。改革の中身は何ですか。二重行政の解消と言いながら、切り捨てられようとしているのは私たちの生活です。

 私たちの生活を切り捨てる一方で、旧WTCのビルの購入や維持にはこだわって134億円を使うなど、無駄使いを続けています。

 私たちは完全にバカにされています。前に進めるか、過去に戻すかと言っていますが、この8年間、大阪の首長をやっていたのは誰ですか。維新の会はすでに大阪における既得権益です。

 自分たちの無能さを隠す言葉遊びはもうやめてください。

 維新はもう大阪の過去です。維新と決別し、新しい大阪へ進めましょう。

 栗原貴子さんが立候補を決められたときに、私は栗原さんの委員会質問を傍聴に行きました。初めて見た栗原さんはとても凛とした素敵な人でした。維新の持ち込んだ職員評価制度によって現場が疲弊していることを指摘して、維新がこだわる旧WTCビルへの庁舎移転を明らかな無駄であると指摘しました。

 栗原貴子さんは公募校長の制度見直しを訴えています。維新が混乱させたこの大阪の教育を立て直そうとしています。維新は、派手で目立つこと、新聞のネタになるようなことにはお金を使うが、府民の生活を守るため、地域の経済成長のために必要なことは削っていると、栗原貴子さんは指摘しています。

 また、栗原貴子さんは、大阪の経済を支えてきたのは中小企業だと、中小企業への支援こそ知事のすべきことだと明言しています。これは、維新の『中小企業冷遇策』とは全く違うと思いませんか。

 栗原貴子さんは維新の生活破壊を見抜き、大阪の経済を真に理解している候補者です。

 そして柳本顕さん。『都構想』の住民投票のとき、共に戦った、自民党大阪府連の柳本顕さんは、私たちにとって仲間です。自民党大阪府連は文字通り、身体をはって、維新による生活破壊から市民を守ろうと闘いました。

 私は決して自民党支持者ではありません。ですが、あの時、街の人の声を聞く大切さを知っている、自民党大阪府連の姿を見ました。私は、『自民党大阪府連を信頼しています』と言いたいです。

 『数の論理と脱法行為による偽の民主主義をやめさせよう。熟議型の本当の民主主義を取り戻そう』。そのように一貫して訴えてきたのが柳本顕さんです。

 『都構想にばかり固執して、未来に向けての政策がない、対立ばかりが続いた大阪を終わらせよう。制度ではなく政策で議論ができる大阪を取り戻そう』。そう柳本顕さんは言っています。

 大阪の混乱を目の当たりにする中で、この言葉の重みを痛いほど私は感じています。大阪の議会と行政は、住民のために働く正常な関係を取り戻してください。

 私はもう話題を呼ぶだけの『劇場型』の政治は要りません。

 今、立場の違いを超えた『オール大阪』で栗原貴子さん、柳本顕さんを応援しましょう。維新が破壊した大阪を再生させて、新しい大阪へと向かいましょう。

 二人が維新を激しく追い上げて、後一歩、後一踏ん張りのところまで来ています。

 私たちが動けば必ず大阪は変わります。今日を入れて選挙まで3日。日曜日の夜8時まで、知人、友人に呼びかけて投票に行ってもらってください。維新による民主主義と生活の破壊を止めることができるのは、栗原貴子さん、柳本顕さん、そして、ここにいる私たち一人ひとりです。

 皆さん、最後まで絶対に頑張りましょう。私たちSADLも一人ひとりでがんばります。大阪を守りましょう」

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