維新の党を除籍されたはずの「おおさか維新の会」系の議員が、2015年10月24日、維新の党の「臨時党大会」を大阪で開催し、維新の党を「解党する」としています。
維新の党を除籍されたはずの「おおさか維新の会」系の議員が、2015年10月24日、維新の党の「臨時党大会」を大阪で開催し、維新の党を「解党する」としています。
「おおさか維新の会」とは橋下徹氏らが新たに立ち上げる国政政党で、そこに合流する意志を示していた国会・地方議員ら165人(通称「おおさか合流組」)が今月14、15日に、一斉に除籍処分されました。以降も、政党助成金の行方や「維新」の看板をめぐって、対立が続いています。
昨日、その一連の経緯をIWJブログで緊急にまとめましたので、ご覧ください。かなりのボリュームの長編です!
「おおさか合流組」側は「松野頼久代表や執行部の任期は9月末で切れている」と主張し、よって「除籍」も無効であるとしています。一方、維新の党執行部側は郷原信郎弁護士らのリーガルチェックをもとに、「松野代表の任期は切れていない」と主張。
さらに、「おおさか合流組」に維新の会の臨時党大会を開く資格はなく、もし万が一、「臨時党大会」なるものを開いて、そこでの決定をもとに、国に「代表変更届け」や「解党届け」を提出したりすれば「偽計業務妨害罪」に該当すると警告しています。
こうした「犯罪」のリスクを背負っても「おおさか合流組」は党大会を強行しようとしているわけですが、さて、維新の党の行方はどうなるのでしょう。IWJではこの「臨時党大会」の模様を中継しますので、必見です!
IWJは、にわかに深刻な様相を帯びてきたこの問題に、エネルギッシュに取り組み、当事者の生々しい声や言い分を直撃取材によって報じ続けています!
一昨日は維新の党の松木謙公幹事長代行に岩上安身がインタビューし、維新の党の分裂劇の裏側をうかがってきました。
松木謙公さんは、大阪組が握って離さない維新の党の判子と通帳を取り返すべく、単身大阪に乗り込みました(そういう役どころがまた、松木さん、似合いすぎです!)。さらに党内の代表選のため一般党員を集めたところ、大阪組の国会議員の中には27人しか集められなかった者もいるのに、松木さんは一人で1万2千人も集めたそうです! 企業で言えば、ダントツのトップセールスマンでしょう。
どうもそれで党首選が形勢不利になったと見て、橋下徹大阪市長選らが、分党騒ぎを起こし始めた、ということらしいのです。それにしてもその過程で、橋下氏にはいったい舌の数が何枚あるのかというほどコロコロと言うことを変え、維新の党内をかき乱し続けてきたか。その生々しい内実が、このインタビューで詳しくわかります!
「(橋下氏と組んだ)自分の目が節穴だった」と認めざるを得なかった松木さん。このインタビューは近日中に、詳細な実況ツィート付きで再配信もしますが、一般会員さんであれば1ヶ月間全編無料、サポート会員さんであれば生涯無料でご視聴いただけます! 是非、会員登録のうえ、ご覧ください!
11月22日投開票の大阪府知事・市長のダブル選迫り、橋下維新が言論弾圧を強めているようです。都構想反対派のテレビ出演に圧力をかけ、私的メールをネット公開したのだと日刊ゲンダイが報じています。
標的にされたのは、京大大学院教授の藤井聡氏。レギュラーコメンテーターを務めていた朝日放送の「おはようコールABC」と「教えて!NEWSライブ 正義のミカタ」への出演が17日付で“見合わせ”になった件です。
大阪維新は16日、「おはよう――」が放送法4条(政治的公平性)に違反するという理由でBPO(放送倫理・番組向上機構)に調査を申し立て、「信頼し得る者から入手した」とする藤井氏が知人に送った私的メールを証拠資料として提出。番組で都構想を扱った際のパネルが藤井氏の助言で大阪維新に不利な内容に作り替えられた、と主張していようです。
藤井氏は「大阪維新は今年2月にも在阪各局に私の出演を自粛するよう要請しましたが、今回のやり方には恐怖を覚えます。彼らはどうやってメールを手に入れたのか? 窃盗を含む違法行為はなかったのか? 現状では全メールをチェックされている可能性は排除できない。私とやりとりする仲間たちにも恐怖心は伝播しています。それに、私的メールの公開は憲法21条(通信の秘密)に反し、プライバシー侵害です」と語っています。
言論弾圧でしょうか。IWJはそんな弾圧には屈しませんが、なんせテレビは腰抜けですから、効果はテキメンでしょう。かつても藤井氏は大阪維新から圧力を受けています。岩上安身がインタビューしましたので、アーカイブをご覧ください。