さいたま市大宮駅前で1万5000人が安保法案反対で集会~東大大学院教授・小森陽一氏とエコノミスト・浜矩子氏がスピーチ 2015.9.5

記事公開日:2015.9.7取材地: 動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(石川優)

※9月7日テキストを追加しました!

 安全保障関連法案に反対する、「9条こわすな!戦争させない!9.4オール埼玉総行動」が、2015年9月5日、埼玉県さいたま市のJR大宮駅西口でおこなわれた。

 埼玉県内で活動する市民団体、埼玉弁護士会をはじめ、街頭宣伝行動には多くの参加者が集まり、主催者発表で1万5000人と発表された。ゲストスピーカーに、東京大学大学院教授で9条の会事務局長の小森陽一氏、同志社大学大学院教授の浜矩子氏が招かれ、安全保障関連法案の廃案を訴えた。

 埼玉弁護士会の石河秀夫会長は、「普段は大変おとなしい弁護士も、今回の安倍政権のこの法案に対しては、極めて怒っている。許せないと思っている。日本弁護士連合会をはじめ、全国各地の弁護士会、弁護士はこぞって、この法案が違憲であるということで、反対活動をしている」と安保法案は違憲だと強調。

 また、憲法学者らが法案は違憲であると指摘している点に触れ、自民党の某議員の話を引用し、自民党の「腹の内」を明かした。

 「自民党、もしくは政府与党の最後の拠り所は、最高裁判所の違憲立法審査権。自民党・政府与党は、どうせ、最高裁判所は違憲判断をしないと高を括っている。

 このことは、自民党の某議員からもはっきり聞いている。自民党の議員の多く、多少の見識を持っている人は、この法案は大変問題のある法案であることは承知している。けれども、どうせ違憲判断は出ないから、大丈夫と高を括っている。

 ところが、いよいよ最高裁判所の(元)長官まで法案は憲法に違反すると言い出しました。もう自民党・政府与党にはあとがありません。もう少しでこの法案は廃案にできるところまで来ている。自民党・政府与党を追い詰めて、廃案に持っていこうじゃありませんか」。

記事目次

■ハイライト

  • ゲストスピーチ 小森陽一氏(九条の会事務局長、東京大学教授)/浜矩子氏(同志社大学教授)
  • リレースピーチ
  • タイトル 「9・4オール埼玉総行動」
  • 日時 2015年9月4日(金)18:30〜19:30
  • 場所 大宮駅西口(さいたま市大宮区)
  • 告知 オール埼玉総行動

東京大学大学院・小森陽一教授「最高裁の元長官がはっきりと違憲だと言ったわけですから、もう廃案しかない」

 現在、参議院で審議が進む安全保障関連法案について、これまで、元内閣法制局長官や憲法学者をはじめ、多くの有識者が違憲であると指摘してきた。これに対して、自民党の高村副総裁は「憲法の番人は最高裁判所であり、憲法学者ではない」などと発言した。

 スピーチをした東京大学大学院教授で9条の会事務局長の小森陽一氏は、高村副総裁の発言に対し、次のように反論した。

(…会員ページにつづく)

アーカイブの全編は、下記会員ページまたは単品購入より御覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録単品購入 330円 (会員以外)

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です