安全保障関連法案に反対する、「9条こわすな!戦争させない!9.4オール埼玉総行動」が、2015年9月5日、埼玉県さいたま市のJR大宮駅西口でおこなわれた。
埼玉県内で活動する市民団体、埼玉弁護士会をはじめ、街頭宣伝行動には多くの参加者が集まり、主催者発表で1万5000人と発表された。ゲストスピーカーに、東京大学大学院教授で9条の会事務局長の小森陽一氏、同志社大学大学院教授の浜矩子氏が招かれ、安全保障関連法案の廃案を訴えた。
埼玉弁護士会の石河秀夫会長は、「普段は大変おとなしい弁護士も、今回の安倍政権のこの法案に対しては、極めて怒っている。許せないと思っている。日本弁護士連合会をはじめ、全国各地の弁護士会、弁護士はこぞって、この法案が違憲であるということで、反対活動をしている」と安保法案は違憲だと強調。
また、憲法学者らが法案は違憲であると指摘している点に触れ、自民党の某議員の話を引用し、自民党の「腹の内」を明かした。
「自民党、もしくは政府与党の最後の拠り所は、最高裁判所の違憲立法審査権。自民党・政府与党は、どうせ、最高裁判所は違憲判断をしないと高を括っている。
このことは、自民党の某議員からもはっきり聞いている。自民党の議員の多く、多少の見識を持っている人は、この法案は大変問題のある法案であることは承知している。けれども、どうせ違憲判断は出ないから、大丈夫と高を括っている。
ところが、いよいよ最高裁判所の(元)長官まで法案は憲法に違反すると言い出しました。もう自民党・政府与党にはあとがありません。もう少しでこの法案は廃案にできるところまで来ている。自民党・政府与党を追い詰めて、廃案に持っていこうじゃありませんか」。