2012年8月1日(水)、衆議院第一議員会館で、NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会らの主催による、原子力規制委員会人事問題院内集会が行われた。新たに発足する原子力規制委員会の人事案について、海渡弁護士は、原子力規制委員会設置法7条7項に照らし、「公然と違法している」と指摘した。
(IWJ・原)
2012年8月1日(水)、衆議院第一議員会館で、NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会らの主催による、原子力規制委員会人事問題院内集会が行われた。新たに発足する原子力規制委員会の人事案について、海渡弁護士は、原子力規制委員会設置法7条7項に照らし、「公然と違法している」と指摘した。
■ハイライト
当初、対政府交渉および署名提出を行う予定であったが、政府関係者らは急遽欠席。規制委員会人事案に反対する院内集会が行われた。
委員候補の更田豊志氏は、日本原子力研究開発機構の安全研究センター副センター長である。「原子力ムラ」当事者であり、政府が定める欠格要件、「就任前直近3年間に原子力事業者等及びその団体の役員、従業者等であった者」に当てはまる。これについて、海渡弁護士は、「公然と違法」と指摘する。同じく委員候補の中村佳代子氏は日本アイソトープ協会所属。日本アイソトープ協会は、医療用放射性廃棄物処理工場を運営しており、最終処分場の設置なども計画している。規制委員会設置法の掲げる「利用と規制の分離」に反し、「原子力に係る製錬、加工、貯蔵、再処理若しくは廃棄の事業を行う者~…」の就任を禁じる設置法7条に抵触している。委員長候補の田中俊一氏は日本原子力研究開発機構副理事長、原子力委員長代理、原子力学会会長を歴任してきた人物である。日本原子力研究開発機構は、核燃料サイクル研究開発機関で、田中氏は在籍中、もんじゅ維持、推進を強く提唱してきた。これら人選は、法の趣旨から外れているのではないか、とフクロウの会代表、阪上氏はいう。
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