2012年7月12日(木)、憲政記念館で、民主党両院議員総会が行われた。壇上には野田佳彦代表、輿石東幹事長、樽床伸二幹事長代行、前原誠司政調会長、城島光力国会対策委員長、市川保夫幹事長代理、池口修次参議院国会対策委員長が並んだ。
(IWJ テキストスタッフ長尾)
2012年7月12日(木)、憲政記念館で、民主党両院議員総会が行われた。壇上には野田佳彦代表、輿石東幹事長、樽床伸二幹事長代行、前原誠司政調会長、城島光力国会対策委員長、市川保夫幹事長代理、池口修次参議院国会対策委員長が並んだ。
■ハイライト
冒頭、野田総理は「社会保障と税の一体改革法案における衆議院の採決やその後の状況において、党が混乱をし、多くの離党者を出すような深刻な事態になりました。民主党の衆参の同志の皆様、党員という国民の皆様に、ご心配、ご迷惑をかけたことを深くお詫びすると共に、責任の重さを強く感じております」と語った。
また、野田総理は、党内の改革という課題に触れ、「政権党としての責任を果たす」と述べ、次の衆議院選挙についても、「政権公約、公認候補など、全ての議員の参加や県連などの意向を踏まえ、適正に判断する」と発言し、全員参加を強調した。
また、社会保障と税の一体改革については、「どの政権党であっても避けて通れない、待ったなしの状況である」と強調し、「民主党だからこそ、チルドレンファーストの全世代対応型の社会保障ができているという自負を持つべきだ」と述べた。
最後に、「民主党の基本理念である、生活者主権、納税者主権、消費者主権という視点からも、社会保障の充実こそが民主党のアイデンティティと一致している」と主張した。
次に、輿石幹事長が「多くの議員が党を離党した事実を総理以上に重く受け止めている」と陳謝し、「野田総理を支えていく」という思いを語った。
そして、輿石氏は次の三つの案を提示した。
最後に、輿石氏は「マスコミの誤報に翻弄されることなく、総理、大臣、仲間を信じてほしい」と訴え、「原発再稼働に伴うエネルギー問題、TPP問題、税と社会保障の一体改革という三つの山を越えなければならない。日本の明日に希望を持ってもらえる政権の維持のため、頑張ることを誓う」と述べ、挨拶を終えた。
質疑応答では、宮崎岳志議員が「今回、50名を超える離党者、除名処分を受けた方がいるが、総理はどのような責任を感じているのか?さきほどの答弁では十分伝わらなかった。総理が今回、権力闘争を仕掛けたのではないかと思わざるを得ない」と述べると、会場からは「何言ってるんだ!」「バカなこと言うな!」「ふざけるな!」「どういう意味だ!」などという反発の声があがった。
さらに宮崎議員は「50人以上の国会議員がいなくなったのは、単に50人以上いなくなったということではなく、その後ろには数万人の党員、サポーター、数百万人の有権者がいるということだ。そのことを踏まえ、総理の思いがきちんと伝わるように述べてほしい」と訴えた。
次に発言したのは、6月27日に総務大臣政務官を辞任したばかりの福田昭夫衆議院議員。
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