集団的自衛権に反対する男性が日比谷公園で「焼身自殺」 翌日の現場から生レポート 2014.11.12

記事公開日:2014.11.14取材地: テキスト動画
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(取材・芹沢あんず 記事構成・原佑介)

※テキストを加筆しました(2014年11月14日)

 東京・日比谷公園で11月11日午後7時頃、男性が、集団的自衛権の行使容認と辺野古基地移設に対する抗議の意思表示として、焼身自殺した。

 今年6月には、新宿区西新宿の歩道橋上で、同じく集団的自衛権の解釈改憲に反対する男性が抗議の意思表示として焼身自殺を図った。この男性は重傷を負ったが一命をとり留めた。

 日比谷公園での焼身自殺事件が起きた翌12日、IWJスタッフは現場でレポートをした。

■全編動画

  • 日時 11月12日(水) 16:00頃〜
  • 場所 日比谷公園(東京都千代田区)

「今の日本は平和ボケしている」

 焼身自殺した場所は、日比谷公園でも人通りの少ないテニスコート裏。焼身自殺したと思われる場所の地面は、他の部分よりも土の色が濃くなっていた。

 その場にいた公園の利用者に事件の感想を聞いた。

 公園の清掃をしていた男性は、今回の焼身自殺について「焼身自殺では何も変わらない。やらない方がいい」とコメント。自殺の動機とされている、集団的自衛権の行使容認と辺野古新基地建設に対しては「(良し悪しは)分からない」と語った。

 安倍政権が急ぐ原発政策・再稼働については、「今の日本は平和ボケしていてどうしようもない。原発は安全だというけれど、俺には(安全だと言っている理由が)分からない」と疑問を口にした。

「焼身自殺をしなくても、何か他にも方法があったのでは」

 日比谷公園の近くにオフィスがあるという会社員の男性は、焼身自殺があったことを知らず、驚きの表情を見せながら、「いつもより、公園にいる人が少なくて不思議に思っていた」と語った。

 その上で、「命を捨ててまで伝えたい、訴えたいことがあるんだなと思いました。驚いています」としつつも、「焼身自殺をしなくても、何か他にも方法があったのでは」と残念がった。

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「集団的自衛権に反対する男性が日比谷公園で「焼身自殺」 翌日の現場から生レポート」への1件のフィードバック

  1. あのねあのね より:

     ベトナム戦争時の僧侶の焼身自殺を思い出した。次にすぐ思い出したのが歌にもなった3月30日にフランスで自殺したのフランシーヌである。ベトナム戦争で米国の凋落は始まった。経済のみならず文化も社会も回復できないほど滅茶苦茶になったのだ。麻薬が広く米国社会に広く深く蔓延したのもベトナム戦争開始以降である。

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