2012年6月9日(土)、代々木・オリンピックセンターで、「ねねね、ネオニコチノイドってなあに? 『美味しんぼ』105 巻を読んで、みんなで語ろう!」が行われた。ネオニコチノイドについて参加者が学ぶ会であり、参加者同士が議論する時間も設けられた。
(IWJ・須原拓磨)
2012年6月9日(土)、代々木・オリンピックセンターで、「ねねね、ネオニコチノイドってなあに? 『美味しんぼ』105 巻を読んで、みんなで語ろう!」が行われた。ネオニコチノイドについて参加者が学ぶ会であり、参加者同士が議論する時間も設けられた。
■ハイライト
まずは、ネオニコチノイドについてどのような認識を持っているかについて、アイスブレイクを兼ねたディスカッションタイムに。あるテーブルではネオニコチノイドが人間の脳に影響する疑いがあること、また、ネオニコチノイドがどんなものにどれほど使われているのかを心配する声があがった。
その後、環境問題活動家の田中優氏の講演に移り、ネオニコチノイドが与える影響についての説明へ。「ネオニコチノイドは水溶性の農薬。ミツバチは体温が高いため、水を摂取して生きる。だからミツバチはネオニコチノイドの影響をうける」と指摘。「ネオニコチノイドの影響をうけた蜂は要するに『ボケる』。ボケた蜂は空を飛ぶと、自分の場所がわからなくなり、戻ってこれなくなる。そのために女王蜂は孤立する。蜂にとっての絶対的なミッションである、『女王蜂を守ること』が果たせなくなる。これは蜂の生態を考えると有り得ないこと」と、説いた。
次にマンガ「美味しんぼ」の作者である雁屋哲氏が登場。「美味しんぼ」の105巻で、ネオニコチノイドについて取り上げた人物だ。氏は「ネオニコチノイドが蔓延するのは消費者のせい。消費者は一般的に出来るだけ安いものを、という選択をする。大事なものにお金を使いたがらない」と指摘。「化学調味料がないものを探すのは一苦労。化学調味料が含まれたものを食べても何も良いことはない。皆さんの食卓から化学調味料を追放することが大事」と、改善策を提示した。
これらを踏まえて、会は再び参加者同士の討論へ。参加者はこれからの消費者としてどう行動するべきかを話し合い、会は閉会した。
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