2012年5月7日(月)、合同庁舎4号館で行われた、「第4回 需給検証委員会」の模様。
(IWJ・須原)
2012年5月7日(月)、合同庁舎4号館で行われた、「第4回 需給検証委員会」の模様。
■ハイライト
第1回と同じく、飯田哲也氏(NPO法人環境エネルギー政策研究所)と小笠原潤一氏(一般財団法人日本エネルギー経済研究所)が出席した。
論点のひとつは、電力融通と予備率の関係。気温上昇を考慮して率を7~8%に設定していることに関し、第2回会合で「すでに2010年並みの猛暑を想定しており、気温上昇への対応は不要ではないか」との疑問が示されたことから、その妥当性を議論した。気温上昇や電源脱落のリスクを可能な範囲で事前に見通し、最低限の率を設定することで、他社融通を増加させる可能性が示された。なお融通を行なう余力のある電力会社は東京、中部、北陸、中国の4社とした。
また燃料費について事務局は、原発を稼働させず価格が横ばいの場合、3.1兆円増加すると試算。内訳は原子力分を差し引き、LNGが1.4兆円、石油が1.9兆円、石炭が0.1兆円とした。
次の委員会は今月10日に行われる予定。