2014年4月21日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。地下水バイパス揚水井No.12から4月18日に採水した結果、トリチウム1200Bq/Lと基準値を下回ったが、念の為に20日に再度採水し、分析していることが報告された。
2014年4月21日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。地下水バイパス揚水井No.12から4月18日に採水した結果、トリチウム1200Bq/Lと基準値を下回ったが、念の為に20日に再度採水し、分析していることが報告された。
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HIC建屋の止水工事を行った。その効果を確認するため、第二セシウム吸着装置(サリー)を停止し、セシウム吸着装置(キュリオン)を動作させていることが報告された。
地下水バイパス揚水井No.12から、4月15日に採水した分から、トリチウムが運用目標値の1500Bq/Lを超える1600Bq/Lが検出されたため、4月18日に再び採水分析したところ、1200Bq/Lだったことが報告された。これは目標値を下回っているが、東電は、傾向を把握するため、念の為に再度測定を行うという。すでに4月20日に採水しており、結果は2日後に出る予定となっている。
J1タンクエリアにて、作業中のクレーン車がミスにより構内電線をひっかけ、断線したことが発覚した。
J1エリアにて、今後のタンク設置に向け、路面に鉄板を敷く養生作業を行っていたが、クレーンで吊上げ旋回した際に、6.9KVの構内配電線と接触し、切断したという。修理のため、15時46分頃から当該配電線の電源を停止しており、明日には復旧する見込みとなっている。
なお、この修理に伴う停電の結果、モニタリングポストNo.7、8と構内PHSのバックアップ電源、さらに駐車場照明が停電しているという。しかし、発電所のプラント設備には電源供給しておらず、プラントへは影響しないということだ。
4号機のSFP(使用済燃料プール)から取り出して、共用プールへ移送した燃料集合体の外観点検を行うことが報告された。4月22日と25日に、燃料集合体の代表的な4つのタイプについて、1体ずつ点検する予定だという。
燃料集合体の健全性については、SFPから共用プールへ燃料の移送作業を開始する前に、SFPで点検している。今回は燃料移送作業において、中間段階として”燃料の健全性”および”燃料取扱上の問題がないか”を再確認することが目的だという。共用プールにてCB(チャネルボックス:燃料集合体を覆う金属ケース)を取り外し、水中TVカメラを用いての外観点検を計画している。
コンクリート破片等が入りこみ、表面に擦り傷などがあるかもしれないと東電は予想している。万が一、大きな損傷や異常が判明した場合は、当該燃料集合体は”破損燃料”として取扱、保管されることになる。その状況をみて、今後の対策を考えるとしている。
4号機のSFPに保管さていた総計1533体の燃料の移送作業は、704体まで移送を終えており、今後も状況を見て同様の点検を行う予定だ。
凍土壁は6月着工を目指しているが、規制委員会から安全性を求められ、認可が降りていないことが発覚した。「極論すれば、認可をいただければ次の瞬間から作業はできる」と東電の尾野昌之氏は応え、許認可が必要なものなので、「ご理解いただけるように、しっかり説明というプロセスをまずはやる」と決意表明した。
終わりに広報担当者より、ゴールデンウィーク中の会見は暦通りだと発表があった。ゴールデンウィーク前は4月28日(月)、4月30日(水)、5月2日(金)に開催し、明けは5月7日(水)から開始する予定。トラブルがあった場合は一斉メール、重大なトラブルがあれば臨時の会見を行う予定であるという。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2014年4月21日
2014年4月20日
2014年4月19日
2014年4月20日
2014年4月19日