福島第一4号機オペフロアの被曝低減対策実施~東電会見「中長期ロードマップの進捗状況について(3月分)」 2014.3.27

記事公開日:2014.3.27取材地: テキスト動画
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 2014年3月27日17時30分から、東京電力本店で「中長期ロードマップの進捗状況について」の記者会見が開かれた。4号機オペフロアの被曝低減対策が行われ、燃料取出し作業被曝は約半分に低減した。

<会見の開催案内>
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 ・開催日時 本店:平成26年3月27日午後5時30分~
         (会見者:原子力・立地本部長代理 今泉 典之)
         福島:同日午後5時目途
 ・開催場所 本店:本店1階会見場(受付は午後4時開始)
         福島:福島県庁本庁舎2階福島県政記者クラブ内会見場
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■全編動画

4号機燃料取出し作業の被曝低減対策

 福島第一原発4号機の使用済燃料プールからの燃料取出し作業において、被曝低減対策として3号機側に鉄板や鉛板などのシールドを設置していたが、その作業が完了したことが発表された。

 燃料取出し作業の開始初期に比べ、平均被曝線量は約半分に低減している。今後さらに低減化するため、遮蔽体の追加設置、ホットスポット箇所に遮蔽体設置といった対策や、作業手順の改善などを図る予定だという。

2号機原子炉建屋オペフロアのコアサンプル採取結果

 ロボットを用いて2号機原子炉建屋オペレーティングフロアの調査を行った結果が発表された。3月13日から14日に原子炉ウェルフェンスを撤去し、3月21日から22日にコアサンプルを採取。フェンス撤去とサンプル採取に複数のロボットを用いた体制で行った。

 フェンス撤去作業は、Warriorと呼ばれるロボットで行われたが、作業中にバランスを崩して転倒。回復を試みたがバッテリ残量がゼロになり、通信が途絶した。外部電源への切り替えを行うスイッチ操作が困難であるため、回収を断念したことが発表された。

 コアサンプルは、当初の計画とは異なる箇所から採取し、JAEA大洗研究センターに輸送し、詳細分析を行う予定だという。

ALPS C系統のみ運転中

 多核種除去設備ALPSのB系はCFF(クロスフローフィルタ)の性能異常の調査対策中で、A系C系で運転を再開した。しかし、A系で処理水が白濁したため運転を停止し、現在原因調査中とのこと。よって、現在C系のみで処理運転を行っている。

アパタイトバリア「効果なし」

 土壌中ストロンチウムを捕集するため、米国ハンフォードで実績のあるアパタイトを用いた試験を行っていた。その結果、米国ハンフォードに比べ100分の1の捕獲能力しか得られなかったことが発表された。今後、他の材料を用いて追加試験を実施する予定となっている。

4号機燃料交換天井クレーン停止の原因

 4号機の燃料取扱天井クレーンが故障した件について、追加情報があった。クレーンを点検したところ、サイドブレーキがかかった状態のままだったという。サイドブレーキオンで走行したため、モーターが過負荷となり、加熱してサーマルリレーが動作したと推定しているが、正確な原因がまだ分からないため、クレーンはまだ稼働できないという。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道関係各位一斉メール

2014年3月27日

中長期ロードマップの進捗状況

2014年3月27日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第4回事務局会議)

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