「一緒に知恵を出し合う政治を」藤井芳広氏(詩人、糸島市議会議員) 〜緑の党おおいた グリーンカフェ 2014.3.8

記事公開日:2014.3.8取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・荒瀬/奥松)

 「震災を経験した日本人が、どういう暮らしを選択していくのか、世界は注目している」──。

 2014年3月8日、大分市の松明楼で、緑の党おおいたによる「グリーンカフェ」が行われた。ゲストには緑の党会員で、2月に福岡県糸島市議会議員に初当選した、詩人の藤井芳広氏が招かれ、目指す「夢」をテーマに語った。

 藤井氏は「若い人たちが、自分事(じぶんごと)として政治に参加すること。政治を文化としてとらえ、地方自治に参加するなど、地域から起こしていくことが大事だ」と語り、賛成・反対の2項対立では社会問題は変化していかない、とした。

■全編動画
・1/2(14:05~ 8分間)

・2/2(14:16~ 1時間49分)

  • ゲスト 藤井芳広氏(詩人、福岡県糸島市市議会議員)・玲子氏
  • 出演 小坂正則氏/アントン眞理雄氏/遠藤明日香氏(緑の党おおいた)

詩人の市議会議員、藤井芳広氏の夢

 2003年より、平和や環境をテーマにした活動を行ってきた藤井芳広氏は、「森を守ることなど、環境活動に関わっていくほど、暮らしと政治が離れていっているのを感じていた。昔から『大地には値段をつけられない』と言っていたネイティブな人たちは、外から来た人たちに土地を奪われてきた、という歴史がある」と語り、このように続けた。

「スピリットだけではダメで、政治や経済といわれるような、パワーを取り戻すことが大事だと考えている。若い人たちが『自分事』として政治に参加することで、政治は皆が作っていくものになっていけばよい。原発問題でも、賛成・反対の対立だけでは止められない。一緒に知恵を出し合って、決めていくことが大切だ」。

「対立しない選挙」を目指す

 藤井氏は、選挙について、「ほとんどの人が無関心な中で、参加する人は『選挙に行く』ことを正義として主張しがちだが、さまざまな理由で、選挙に行くどころではない、という人もいることに気がつかなければいけない。選挙を戦う候補者同士であっても、選挙が終わったあとは一緒にやっていくことも視野に含めて、『対立しない選挙』というものを文化にしてきたい」と述べた。

 アントン眞理雄氏は「3.11以降の大きな時代の流れの中で、今までにない動きが顕著になってきている。地方選挙は、さほどハードルが高くないので、選挙に立候補する人がもっと多くなってもいい」と語った。

震災を乗り越えた先のビジョン、世界が注目

 藤井氏は、環境活動を行う中で、日本という枠を越え、海外との交流によって感じたことを、「震災を経験した日本人が、これからどういう暮らしを選択していくのか、海外から注目されている。たまたま、日本で原発事故が起きたが、世界のどこで起きてもおかしくはなかった。われわれが、震災を乗り越えるビジョンや暮らしを作っていくことが、世界の人々の希望になる」と述べた。

 その上で、「現在、直面している問題をクリアしていくことが、観光の目玉にもなるし、海外から、日本に学びに来てくれることにつながるだろう」と語った。

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