2012年4月18日(水)、愛媛県水産会館で「愛媛県伊方原子力発電所環境安全管理委員会技術専門部会」が開催された。
(IWJ・伊東)
2012年4月18日(水)、愛媛県水産会館で「愛媛県伊方原子力発電所環境安全管理委員会技術専門部会」が開催された。
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■抗議行動
同部会の出席委員8名(欠席4名)に対して、原子力安全・保安院の担当者から「四国電力(株)伊方発電所3号機の安全性に関する総合的評価(一次評価)に ついての審査結果」の報告、四国電力からは「前回会議におけるコメント回答について」と「南海トラフ地震による伊方発電所への影響について」の報告が行われ、それぞれに関して委員との質疑応答が行われた。
一次審査結果報告に対しては、森委員より、安全基準の設定方法の妥当性について疑問が呈された。同委員は、「福島第一原発事故で設計上の想定を上回る地震と津波により過酷事故に至ったことを踏まえて基準値を出したのか。今後の評価によって基準が変更されるかもしれない段階での議論では、結論ありきと思われかねず議論ができる状態ではない」と慎重な姿勢を示した。
今回は、二次審査結果も含め現状のデータでは判断できないとし、審議を継続することとなった。
審議した内容は、上部の伊方原子力発電所安全管理委員会を通じて愛媛県知事へ報告され、最終的な結論については知事の判断に委ねられる。
一方、会場の外では、再稼働反対を訴える市民約20名が集まり抗議行動を行った。横断幕やビラで街頭へのアピールとともに、原子力安全・保安院担当者の入館時には、「再稼働反対!」のシュプレヒコールがあがった。