2013年12月27日17時30分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。福島第一原発4号機の使用済燃料プール内にある、曲がりのある燃料集合体を詳細に調査した結果、チャネルボックスにひびがあることが発覚した。
2013年12月27日17時30分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。福島第一原発4号機の使用済燃料プール内にある、曲がりのある燃料集合体を詳細に調査した結果、チャネルボックスにひびがあることが発覚した。
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現在、福島第一原子力発電所4号機の使用済み燃料プール内にある燃料集合体を、順次共用プールへ移送している。1体の燃料集合体に変形があることは分かっていたが、取り出すにあたって詳細を知る必要があり、形状の調査を行った結果が発表された。
その結果、チャネルボックス(CB)が曲がっている上に、三カ所にひび割れが生じていることがわかった。
当該燃料集合体は1982年、燃料取扱時に誤操作により変形したもので、ニューシア(原子力施設情報公開ライブラリー)に公開されている(報告書番号1982-東京-T003)。変形した際にひびが生じたと考えられるが、当時は確認できなかったという。
今回の調査時、使用済燃料プールの水の放射性物質濃度や、エリアモニタの線量に変化はないことから、燃料そのものの損傷や漏洩はないと、東電は評価している。さらに、この程度のひびでは、燃料集合体を取り出す時に影響しないと、東電・今泉氏は説明した。
福島第一原発1~4号機取水路の開渠内の海水の放射性物質の濃度分析の結果、セシウム137の濃度は、今年の夏以降も上昇し続けている傾向にある。
開渠は海側の遮水壁に囲まれた閉鎖海域である。陸地のどこから核種が流れ出ているのか、地下水から流れ出ているのか、東電はまだ特定できていない。しかし、濃度が上昇傾向にあるという認識である。
H4タンクエリアで、空の大型土嚢袋を運搬していた作業者が右足を負傷、救急医療室で医師の診断を受け、右足腓骨骨折と判断され、いわき市の福島労災病院に入院した。身体汚染はないという。
足場が悪く挫いたという可能性も考えられるが、作業者の年齢も含め、東電は何ら情報を持ち合わせておらず、詳細は不明である。
12月20日の17時から東電臨時社長会見「(仮称)廃炉カンパニーの設置について」が開催されたが、開催の告知に問題があり、記者団から質問が続いた。
東電広報担当者によると、当日の社長会見は、14時ごろに役員会が終了し、その時点で開催することが決まったため、それから報道関係者に通知したという。
実際には、記者クラブ関係者には告知するとともに、約2時間前にツイッターで告知されている。ツイッターなので受け取りまでに時間差があり、また確実な受取りは保証されておらず、不確実である。そのため、メール等の確実な方法で通知連絡するよう意見した。東電は「ご意見として承ります」と答えるのみだった。
本年最後の東京電力定例記者会見の終了後、木野龍逸 氏(フリー記者 )と、七尾功 氏(ニコニコ動画)が「今年のまとめ」を行い、IWJ原佑介記者がインタビュアーをつとめた。
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2013年12月27日
2013年12月26日
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