2013年11月18日17時30分ごろから東京電力本店で定例記者会見が開かれた。本日より福島第一原発4号機の使用済み燃料プールからの燃料等の取出しを開始し、4本をキャスク内へ移動完了したことを発表した。得にトラブルは無いとのこと。
2013年11月18日17時30分ごろから東京電力本店で定例記者会見が開かれた。本日より福島第一原発4号機の使用済み燃料プールからの燃料等の取出しを開始し、4本をキャスク内へ移動完了したことを発表した。得にトラブルは無いとのこと。
記事目次
■全編動画
東京電力電は、1F4-SFP(福島第一原子力発電所の4号機使用済燃料プール)から、燃料を取出す作業を開始したと発表した。9時50分から準備作業を開始し、18時45分の作業終了までに燃料集合体4体をキャスクの中に移動した。
燃料集合体の移動は、SFPの中にキャスクと呼ばれる専用の容器を沈め、水中で燃料をキャスクの中に入れることから始まる。朝9時50分からキャスクを沈める作業を開始。燃料そのものの移動は15時18分から開始、18時45分に終了した。合計4体の燃料をキャスクの中に入れたことが分かった。
当初の計画では、今日と明日とで22体の燃料をキャスクの中に入れる予定だった。予定通りだと明日18体の移動になるが、今泉典之 原子力・立地本部長代理は「期限ありきではない」とし、慎重に作業をすすめる方針を強調した。
4号機燃料プールからの燃料取出し作業は18時45分に終了したが、会見では1時間以上経過してから発表された。「作業が終わって1時間たたないと情報が入らないのはおかしいのではないか?なぜそんなに遅いのか」という質問に対して東京電力は、「現場で状況確認、免震棟で再確認、更に本店でまた確認を行っているので時間がかかる」と回答した。
間違いの無いように慎重に行っている事は理解できるが、緊急時ににも同様に時間がかかるのではないか、という懸念が残る。
燃料取出し作業の進捗の公表について、今日と明日のキャスクへの移動作業は詳細にお知らせする、と東京電力は発表した。キャスクの除染作業や共用プールへの運び出しの日程は、核物質防護上禁止されているため、移送完了後実績を公表する方針を示した。
キャスクの健全性として、だいたい17mまでの高さの落下試験を行ったと東電は発表している。この落下試験が、1990年に電力中央研究所が行った試験であることが明らかになった。
現在使用しているキャスクとは材質や型番が異なっており、単純に試験結果を流用できないはずだ。しかし、東京電力今泉氏は、1990年のキャスクに比べ、現在のキャスクは材質的にも改良されているから、より強固だと評価した、と述べた。
燃料取出し時に状況を確認するため、水中カメラを使用していることは既に発表されている。さらに作業の状況を監視するためのカメラもあり、原子力規制庁ERC(緊急時対応センター)で監視していることも公表されている。これら監視カメラの映像について東京電力は「記録として残す予定はいまのところない」と述べた。
1号機で70体を始め、1から4号機で合計80体の燃料集合体が震災前から損傷していることは11月15日に発表されている。
震災前から認識していたが、発見時には公表する基準が無かったため、公表していなかったということが分かった。また、これら損傷燃料は、特別なキャスクで移動することを検討中しているが、どうしようもない状態という認識だ、ということを明らかにした。
■■■■■■
以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2013年11月18日
2013年11月17日
2013年11月16日
2013年11月18日
2013年11月18日
2013年11月17日