東電「汚染水・タンク対策本部」会見 2013.11.13

記事公開日:2013.11.13取材地: テキスト動画
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 2013年11月13日17時30分より福島県・Jヴィレッジ内「アルパインローズ」において「汚染水・タンク対策本部」会見ならびに原子力定例会見をあわせて開催された。

■全編動画

  • 会見者:取締役代表執行役副社長 相澤 善吾(汚染水・タンク対策副本部長)
          レイク・バレット氏(汚染水・タンク対策本部社外専門家)

社外専門家が発電所サイトを視察

 社外専門家として米国規制当局で廃炉や放射性廃棄物等の担当を歴任したレイク・バレット氏が、福島第一原子力発電所を視察、所見を述べた。  バレット氏は、「4号機SFP(使用済燃料プール)からの燃料取出しについては、人のトレーニングや設備等の準備が入念におこなわれている、東電は燃料取出しの準備ができていると言える」と評価した。その上で燃料の取出しは「東電にとって大きなマイルストーンの達成」だと述べた。これは「作業者にとっても、プラントにとっても、日本にとっても、世界にとってもよりよい状態になる」しかし、「これで慢心してはいけない安全文化が重要だ」と強調した。

4号機燃料取出しは、通常の燃料取出しと同じだ

 福島第一4号機のSFPからの燃料取出しについて、どのような状況と考えているかと質問を受けたバレット氏は、「ここよりひどい状況のSFPもあった」と述べた。4号機の現状は「2年間入念に準備が行われており、通常の燃料取出しと同じだと思う」と答えた。

トリチウムをどうするか、いずれ決断しなければならない

 ALPS等で水処理を行っても、最終的にトリチウムは残る。どうすればいいと考えているのか、質問を受けたバレット氏は「いずれ日本の社会は決断をくださなければならないことに気付くだろう」と回答した。バレット氏は、水からトリチウムを除去する方法は今のところ無いと思っているという私見を述べ、いずれ自然に希釈され、将来放出可能なレベルになるだろうと述べた。それを日本の社会が受け入れるかどうかという事もあると回答した。

4号機SFPに取出し不可な燃料が3体ある

 4号機SFPからの燃料取出し準備が進められている。小野 福島第一原発所長は、SFPに収容されている使用済み燃料の中で、3体に問題があることを発表した。2体はピンホールが開いており、1体は昭和57年ごろに取扱いミスでチャネルボックス(燃料集合体を納めている金属性のケース)が曲がっているということだ。これら3体は一番最後に取出し、移送する予定だと述べた。

1号機格納容器からの漏水を確認

 福島第一1号機の格納容器から水が漏れていることが、直接確認された。建屋内に汚染水が溜っているため、カメラを搭載した水中ボート(ロボット)により、映像を撮影、水が漏れている箇所が撮影された。

■■■■■■ 以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2013年11月13日

2013年11月12日

福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ

プレスリリース

2013年11月13日

2013年11月12日

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響

おしらせ

2013年11月12日

写真・動画集

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