2013年9月25日17時30分から東京電力福島復興本社で「汚染水・タンク対策本部会見」ならびに「原子力定例会見」が行われ、TV会議システムで本店に中継された。相澤善吾副社長は、漏洩汚染水は地下水バイパスまで達しておらず、運用に向けて説明を続けて行くと述べた。
2013年9月25日17時30分から東京電力福島復興本社で「汚染水・タンク対策本部会見」ならびに「原子力定例会見」が行われ、TV会議システムで本店に中継された。相澤善吾副社長は、漏洩汚染水は地下水バイパスまで達しておらず、運用に向けて説明を続けて行くと述べた。
■全編動画
汚染水・タンク対策本部副本部長の相澤善吾氏が約束した通り、9月11日に続いて2回目の「汚染水・タンク対策本部」会見が行われた。前回と同様、Jヴィレッジ内「アルパインローズ」から原子力定例会見と合同で行い、TV会議システムで本店に中継された。
9月19日にサイトを視察した安倍総理大臣の要請「5、6号機の廃炉」について、相澤副社長は軽々に答えられることではない。充分に検討し、年内に結論を出すと述べた。1号機から4号機の廃炉に向けて更に一兆円を用意することに関しては、更なるコストダウンに努力すると述べるにとどまった。
汚染水の対策として、東電は「ALPS」「地下水バイパス」に重点を置いた対策をとっている。ALPSはタンクが侵食し漏洩したことに対処し、9月末から試験を始め、本稼働は10月以降、年末になりそうだ。また地下水バイパスは地下水の汚染が懸念されている。相澤副社長は、調査用井戸の調査結果から、汚染は地下水バイパスまで達していない、運用に向けて漁連等に更に誠心誠意説明を続けて行くとの考えを示した。
汚染水の漏洩が大きな問題となっているフランジ型タンクに関して、底板バキューム試験の結果、底板フランジ部ボルトから漏洩しているらしきことが判明した。いずれ溶接型タンクに置き換える予定であるが、設置施工に時間がかかることから、単純な置き換えでは汚染水の増加に間に合わない。タンクの増設、置き換えについて、福島第一原子力発電所長の小野明氏は、方法を検討中、例えば底板のみ溶接で側板はフランジ型のタンクも、とアイデアを述べた。
漏洩の原因究明と平行して置き換えについて検討するのが得策であろうが、東電はそのように考えていないようだ。
本日の午後、廣瀬社長らは新潟県を訪れ、泉田知事と会談、柏崎刈羽原子力発電所に新設するフィルタベントについて説明したことについて、会見では特に質疑はなかった。尚、会談についてIWJは別途取材を行ったので、該当記事を参照されたい。
以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2013年9月25日
2013年9月24日
2013年9月23日
2013年9月22日
2013年9月21日
2013年9月20日
2013年9月25日
2013年9月24日
2013年9月19日
2013年9月25日
2013年9月24日
2013年9月21日
2013年9月24日
2013年9月21日
2013年9月20日
2013年9月19日