2010年9月1日(水)、岩上安身が、元葛飾区長で元東京都議会議員の出口晴三氏の独占インタビューを行った。
(IWJテキストスタッフ・関根かんじ)
特集 築地市場移転問題
2010年9月1日(水)、岩上安身が、元葛飾区長で元東京都議会議員の出口晴三氏の独占インタビューを行った。
■ハイライト
冒頭、岩上は「築地市場の移転問題に関し、移転候補地にある豊洲(東京都江東区)が大規模な汚染を引き起こしていること、地上げなど利権もからまっていて、外資や暴力団の影もちらつき、グレーなところも見える。そのあたりのことを、まず出発点から教えて欲しい」と話した。
出口氏は「まず、昭和60年ごろ、築地の改築計画があった。築地市場は関東大震災の後、築地に移転し作られ、平屋設計で耐震性に優れた建築物だ。ところで、自分が都議会議員になったらすぐに、新宿への都庁移転の審議がはじまり、自分は反対派の急先鋒で11名の反対派議員と帝国ホテルに陣取り、欠席戦術を行った。
最終的に自分ともう一人が賛成し法案が成立した。その後、足立区には武道館、墨田区には江戸東京博物館、江戸川区には葛西臨界公園、江東区には東京都現代美術館、葛飾区には中小企業センター、体育館などが作られた。というように反対派の地元に恩恵が施された」と生々しい話をした。
出口氏は続けて「すでに整備計画の中に、築地市場の移転案はあった。それぞれの移転で利益を得る者が必ずいて、かれらが仕掛け人だと思っている。神田市場を例にあげると、それは倉敷料(倉庫保管料)を払う大問屋になると思う。
そのからくりが今回の築地市場にもうかがえる。隅田川を挟んだ対岸に冷凍倉庫がたくさんある。豊洲には場内に倉庫が作られ、跡地にはマンションがたつ。築地市場移転で、直接的に倉庫を借りていた大卸業社が、豊洲移転で倉敷料がなくなり得をする。が、湾岸遊休地、都有地の再活用、カジノ建設などを掲げるJAPIC(日本プロジェクト産業協議会)が関わって、その跡地をめぐったえげつない、倫理に反した利益争いがみえる」と語った。
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