毎週金曜日に首都圏反原発連盟の主催で行われる定例の首相官邸前抗議が、16日、国会正門前で行われ、多くの参加者が集まる大規模な抗議集会となった。集会では多くの参加者が前のステージに立ち抗議スピーチを行ったほか、政府に向けたシュプレヒコールが何度も行われ、官邸前には「原発反対」の声が響き渡った。
関西電力は、来月15日に大飯原発4号機を定期検査のために停止することを原子力規制委員会に申請しており、国内で稼働中の原発は再びゼロとなる。これを踏まえ、参加者の多くは「政府はまず原発を全て廃炉にし、福島の汚染水や放射能汚染による問題を解決すべきだ」と強く主張した。
また集会の中盤には先月の参院選で当選した共産党の吉良よし子参議院議員のほか、同じく共産党の笠井亮衆議院議員、社民党党首を辞任したばかりの福島みずほ議員も駆けつけ、「日本政府が原発ゼロに向かうべく、一緒に力を合わせていきましょう」と声を上げた。