東電株主代表訴訟弁護団、海渡雄一氏「企業秘密の壁が厚い、東京電力にすべての情報を開示させる制度を作っていく必要がある」 ~トーク、パネルディスカッション&報告「東電取締役たちのサイフから5.5兆円を被害賠償に」 2013.3.16

記事公開日:2013.3.16取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・花山/奥松)

 2013年3月16日(土)14時より、東京都渋谷区の渋谷商工会館において、「トーク、パネルディスカッション&報告『東電取締役たちのサイフから5.5兆円を被害賠償に』」が開かれた。福島第一原発事故に関わる裁判の現状、事故調査報告と情報開示、事故の真相究明について、出席者が意見を述べた。おしどりマコ氏は「阪神淡路大震災を経験して、国がいい加減だと気付いた。東日本大震災後に原発事故が起きても、国は人々に逃げろと言わない。大変だと思い、妊婦さんや子どものいる友人に避難を呼びかけた。自分たちで動いていかなくては」と語った。朝日新聞の木村英昭氏は、東京電力のテレビ会議映像について、「世界中の人が見るべき、世界遺産だ」と述べた。

■ハイライト

  • あいさつ 河合弘之氏(東電株主代表訴訟弁護団、弁護士)「裁判の意義と進捗状況」
  • トーク おしどりマコ・ケン両氏(漫才師)
  • パネルディスカッション「東電テレビ会議で見えてきたこと&ずさんな地震・津波対策」
    パネリスト 海渡雄一氏(東電株主代表訴訟弁護団、弁護士)/木村英昭氏(朝日新聞特別報道部記者)/吉岡斉氏(元政府事故調委員、九州大学副学長)/コーディネーター おしどりマコ・ケン両氏

 冒頭、河合弘之氏は「脱原発のためには、あの福島第一原発事故は何だったのか、誰に責任があるのかをきちんと追求し、決着をつけなければならない。そのひとつの手段が、この株主代表訴訟である。今、われわれは、この訴訟をかなり押し気味に進めている。裁判を起こした時点では、政府からの中間報告が出ているだけだったが、そのあと国会事故調、政府事故調の最終報告、民間の調査報告書が発表され、われわれに有利な証拠が出てきた。また、この訴訟で追及した成果として、事故発災時の東電のテレビ会議映像の証拠採用、その公開も勝ち得た。さらに、東電の最近10年間の取締役会議事録を開示させることにも成功した。こうやって、私たちの戦いは、どんどんと進んでいる。私たちはこの責任追及をきちんとして、脱原発の基礎に置くことをやらなければ、真実の究明や本当の脱原発はできない」と話した。

(…会員ページにつづく)

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