「賃上げこそが日本を救う」と森候補スローガン! 囲み取材で芳野友子連合会長は「共産含むと推薦取り消し」だが「勝手に来るのはしょうがない」!~7.8 立憲民主党 森裕子 参議院新潟県選挙区公認候補 街頭演説会 2022.7.8

記事公開日:2022.7.9取材地: テキスト動画
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(取材、文・木原匡康)

 2022年7月8日午後6時半より、新潟駅南口広場において、立憲民主党 森裕子 参議院新潟県選挙区公認候補の街頭演説会が行われ、IWJが中継した。

 森候補は参議院議員3期目の現職で、立憲民主党参議院幹事長・拉致問題対策本部長を務める。今回の参院選では大接戦が報じられている。

 この日、安倍晋三元総理が街頭演説中に銃撃され、亡くなった直後とあって、森候補の演説会も開催が危ぶまれたが、結局実施された。応援弁士は当初、野田佳彦元総理、芳野友子連合会長、牧野茂夫連合新潟会長が予定されていたが、野田元総理は急遽欠席した。会場には連合新潟の組合員が多数参加した。

 安倍元総理への黙祷が行われた後、登壇した牧野連合新潟会長は、「投票は権利だからと行かない人もいるが、選挙結果で皆さんに義務が生じる」として、自公政権のもとで税金が社会保障に使われていない現状を訴え、森候補への投票を呼びかけた。

 芳野連合会長は、沖縄での応援演説で見聞した沖縄戦の悲惨からウクライナ危機に言及。平和のためには政治の力が必要だが、暴力でなく、議会制民主主義の場でしっかり主張できる森候補が国会に必要だと訴えた。また、連合初の女性会長として感じた軋轢や、女性の貧困問題等をあげ、森候補は「当事者の立場で与党に意見できる」とした。

 森候補は、安倍総理襲撃は「民主主義に対する挑戦」であり、「民主主義を守るために戦っていく」と宣言。また、「ジェンダー平等」「選択的夫婦別姓制度」の推進も訴えた。

 そして森候補は「賃上げこそが日本を救う」という選挙スローガンを披露。国会で使用するグラフを示し、「この約30年日本だけが給料が上がらない」「それが少子化や低成長につながっている」と指摘。「日本は内需の国。皆さんが使える、特に若い人が使えるお金を増やしていく政策こそが最も重要である」と訴えた。各国が年金を上げている中で、年金カットは間違っているとも指摘した。

 演説会終了後に囲み取材が予定されたが、森候補は出席せず、そのまま街宣車で会場を去ったため、芳野連合会長と牧野連合新潟会長が出席した。

 「森さんは共産党も支援しているが、アレルギーや拒否感は?」との質問に、芳野連合会長は以下のように回答した。

芳野会長「私のところにはそういった情報は入ってきていない。もし共産党が入ってきたとするならば、共産党の票は入るかもしれないが、逆に連合票が逃げる可能性があるので、連合としては共産党との関係はありえない」

記者「芳野会長から、新潟で共産党を含む共闘に助言や苦言をしたか?」

芳野会長「共産党を含んでしまうと、連合の考え方からするとアウトで、推薦取り消しになることを当該地方連合会と共有し、立憲にも伝えた」。

 これに関して牧野連合新潟会長は、以下のように補足した。

牧野会長「今回は6年前と違って、連合と立憲民主党で合同選対を作っている。野党では社民党が推薦している。森さんにすれば、共産党には推薦申請してないし、共産党も推薦してない。ただ、勝手にと言ったら失礼だが、野党勢力としてこの議席を守っていくために、支援はしていらっしゃると思っているので、そこは地方連合会としては本部にそういう報告をして、推薦をもらった」。

 重ねて「第一声含めて街頭演説や集会で共産が出てくることは多々あるが」と、質問された芳野会長は、「言葉の選び方を考えずに言えば、向こうが勝手に来ることはしょうがない」と回答した。

 IWJの記者が「改めて共産党アウトの理由は?」と尋ねると、芳野会長は以下のように回答した。

芳野会長「連合と基本政策が違う、連合ができる時に、政治改革が必要だということで、官民一緒に連合ができ、そこから私たちは自由民主的労働運動を求めてきたということで、この間、労働組合の歴史的背景から言って、共産党系の労働組合とはしのぎを削ってきたという経過があるので、共産党の指揮命令において活動をしている考え方の労働組合とは合わないというところからきている」。

 詳しくは、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。

■全編動画

  • 日時 2022年7月8日(金)18:30~
  • 場所 新潟駅南口広場(新潟県新潟市)

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