参院選・大阪選挙区から立候補している民進党現職の尾立源幸候補(社民、生活、関西市民連合、国民怒りの声推薦)。尾立候補は2016年7月2日、大阪・難波えびす橋で街宣し、「安倍政権の暴走を止める」と力を込めた。
この日は尾立候補の応援演説に、演歌歌手の美川憲一氏が駆けつけた。
美川氏は、「(尾立候補の)情勢が芳しくないということで、東京から駆けつけました。今国会は滅茶苦茶です」と語った。
美川氏はさらに、年金問題にも言及する。年金の積立金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が2015年度に5兆円超の運用損失を出し、2010年度以来の赤字となることが明らかになった。安倍政権は2014年10月、資産の構成割合を変更し、それまで24%だった株式比率を50%にまで引き上げていた。結果、12年度から14年度は約37兆円の収益を上げていたが、15年度は5兆円規模の損失を出すこととなった。
- 弁士 小林節氏(参院選比例区候補、国民怒りの声代表、慶應義塾大学名誉教授)/美川憲一氏(歌手)/尾立源幸氏(参院選大阪選挙区候補・現職、民進党)
- 美川憲一氏インタビュー
- タイトル 安倍政権に物申す!おだち源幸街頭演説会(難波えびす橋) ―応援弁士 「国民怒りの声」小林節代表
- 日時 2016年7月2日(土)15:00〜
- 場所 戎橋(大阪市中央区)
- 告知 安倍政権に物申す!おだち源幸街頭演説会 (Facebook)
美川氏は、「冗談じゃない。高齢化社会で貧富の差も広がっている。100歳を超えた人が6万人以上いる中で、このままだと厚生年金もなくなっちゃうかもしれない。(尾立源幸)先生たちに変えていただきたい」と話した。
また、舛添要一前都知事が辞職に至った「政治とカネ」の問題などについて、美川憲一氏は「『政治とカネ』って昔から繰り返しなんですよ。どうしてそんな汚いお金の使い方をしてしまうのか。ほんとコレねぇ、終わらないじゃないですか。これをクリアにしないと先に進まないと思いますよ」と展開。
集まった大勢の聴衆に、「この尾立は、(「政治とカネ」の問題を起こさないと)私が保証します。どうか一票よろしくお願いします。頼んだわよ」と訴えた。
美川憲一氏は演説終了後、IWJ記者のインタビューに応え、「市民が暮らしやすくない。安定した国を作ることが大事。高齢化社会でお年寄りを大事にしていないことに疑問。ひとりひとりの議員が変わっていかないといけない」と述べた。
▲参院選・大阪選挙区から立候補している民進党現職尾立源幸候補(社民、生活、関西市民連合、国民怒りの声推薦)
尾立候補はIWJのインタビューに、「平和と暮らしをしっかり守るのが今回の選挙だ」と位置づけた。
「特に暮らしはアベノミクスで二極化した。金持ちがますます大金持ちになる一方で、普通の人は大変厳しい。だから私は1%の大金持ちよりも、99%の普通に暮らす皆さんの幸せを実現したい。そのためにもまず、国会議員は身を切る改革をし、年金を守る。そして税金の使いみちを見張り、奨学金は返済の必要のない制度を作る」
選挙の見通しについて、「ようやくのってきた。この1週間、全力で頑張る。今日は美川憲一さんや小林節さんも応援にきてくれて、野党の結集というかたちでいろんな人から応援をいただいている。頑張ります。私は『99%の男』。これをもっと浸透させていきたい」と語った。