戦争させない9条壊すな総がかり行動実行委員会は、2015年6月9日、都内9ヶ所で街頭宣伝を行ない、今国会で審議中の安全保障法制関連法案、いわゆる戦争法案に対し、反対の声をあげた。
IWJは、JR有楽町駅のイトシア前と虎ノ門駅前近くの街頭宣伝を取材。虎ノ門駅近くでの街頭宣伝では、6月14日に「若者憲法集会」を開催する主催者らが、今国会審議中の戦争法案に反対するスピーチを行い、「若者に戦場に行けという政治を変えたい」「平和安全法案は名ばかり」「私たち青年の未来を守るために、この法案は絶対に許してはならない」と強く訴えた。
- 街宣場所 虎ノ門駅前、有楽町イトシア前、JR上野駅広小路口、JRお茶の水駅明大口、JR巣鴨駅前、JR池袋駅東口、JR新宿駅東口、JR新宿駅南口、渋谷ハチ公前
「戦争法案」への関心の高さをみせたJR有楽町駅前
同実行委員会は、毎週木曜日、国会裏で「戦争法案」に反対する集会を行なっているが、6月14日には集会と国会包囲行動を予定している。この日、JR有楽町駅のイトシア前で、当日の告知チラシを通行人に配布していた男性は、通行人の関心の高さに驚いたという。
「戦争をさせない、という硬いビラなので、反応が悪いかなと思っていましたが、たくさんの人がビラを受け取るので、こっちが驚きました」
場所柄か、中年のサラリーマンの反応が予想以上に良かったといい、20分で手に持っていた70枚のチラシがなくなったという。
「武力や軍事力が平和を担保しない」アメリカの9.11の教訓があるにもかかわらず…
「安倍さんを始めとする多くの人々は、『願っているだけでは平和はこない』と言います。『だから抑止力が必要なんだ』と。確かに、願うだけでは平和はこないかもしれません。しかし、抑止力が平和を担保するんだという意見については、ちょっと待てよ、と私たちは思っています」
チラシを配布するほか、街宣車の前では主催のメンバーたちが次々とスピーチした。
「もし、抑止力が平和を作るのであるならば、どうして世界最高の軍事力を持つ、アメリカで9.11という事件が起きてしまったのでしょうか。日本をはるかにしのぐ、世界第一と言っていいと思います。軍事大国でアメリカのど真ん中で6000名もの犠牲を生んで悲劇が起きた。武力や軍事力が平和を担保しないということを、私たちに教えてくれています。
法案が通れば、アメリカと共に軍事行動を行なうことが現実のものとなってしまう。それに対し、安倍さんは『自衛隊のリスクは高まることはない』『これまでと同じだ』という発言をしているが、全くのペテンとしか言いようがない。これまでと同じなのであれば、なぜ、この法律をこんな反対を押し切ってまで通さなければならないのか」
安倍外交そのものが「安全保障をきな臭いものに変えてしまった」事実
特に、問題ありません。「戦争法案廃案」は、全国規模で、全力で訴え拡散する必要があります。