2012年7月5日(木)、自由報道協会 麹町報道会見場で、王丹氏 記者会見が行われた。
(IWJ・遠田)
2012年7月5日(木)、自由報道協会 麹町報道会見場で、王丹氏 記者会見が行われた。
■ハイライト
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1989年の天安門事件当時の学生指導者で、初来日した王丹氏は、尖閣諸島や南シナ海の領有権をめぐる問題について、「中国政府が国民の視線を国外にそらすために行なっている。中国が民主化しない限り(国民による反日運動が行われる)心配は残る。この点で民主化は諸外国に関係がある」と述べた。
現在の中国国内の抗議行動については、政府に対する動きではなく、「地方行政に対する抗議が中心」としつつも、「時間を経て民主化運動につながっていく」と分析した。そして「抗議の情報はインターネットを通じて広まり、2012年からは若者が中心になっている」などと特徴を挙げた。
また、政府が特定のウェブサイトを閲覧できないよう、規制を行なっている現状においても、「規制は完全でない」とし、「上海や北京で民主化への抗議活動が起これば、影響力は大きい。インターネット以外で実現可能なルートはない」と強調した。