「今の沖縄自民党は、安倍政権の使いっ走りの自民党だ」
辺野古新基地建設反対の一点で「保革共闘」し、翁長雄志元那覇市長が歴史的勝利を収めた沖縄県知事選。今回の衆院選でも、沖縄の全選挙区から「保革共闘」の候補者が立つこととなった。
沖縄4区から無所属で出馬したのは、かつて沖縄県議会議長を務めた、元自民党沖縄県連顧問の仲里利信氏。仲里氏は、自民党県連が公約を破棄して、辺野古移設容認に転じたことで、同党を離党した。
12月2日、南風原町の兼城交差点で第一声をあげた仲里氏は、「沖縄の自民党は本来、金に惑わされるような自民党ではない」と主張。本来の自民党の矜持を持って選挙戦に臨む決意をみせた。
- 日時 2014年12月2日(火)8:30~
- 場所 南風原町 兼城交差点(沖縄県島尻郡)
※以下、発言要旨を掲載します
仲里氏出馬秘話「家内に相談を・・・」
仲里利信元自民党沖縄県連顧問(以下、仲里・敬称略)「新人の私が一番年上なんです。なぜこのような隠居した年寄りまで引っ張り出されたのか。『うまんちゅの会※』の選考委員会で、皆さんが勝手に議論し、勝手に私に絞ったんです。その後に呼ばれて、『全会一致で君に決めたから。NOとは言わせんぞ』と強制的に。
※うまんちゅの会:沖縄社会大衆党、日本共産党、社民党、生活の党、「県民ネット」の5政党・会派で構成される、翁長雄志県知事候補を支援した革新系の選挙母体。
『この場で返事しろ』と言われましたが、家内に相談しなければなりません。『では明日朝イチで返事を』と言われたのですが、家内に相談したところ反対され、家内はそのまま旅行に行ってしまったんです。それで家内が帰ってきたら『やむを得ませんね』と、激励されたんです。
私は今回の選挙で、『公約を守る』とだけ書いています。『こんなの当たり前じゃないか』と指摘されましたが、『これが沖縄の政治状況なんです』と答えました。今度の選挙は、『(そもそも)公約とは何か』が問われる選挙です」
「今の沖縄自民党は、安倍政権の使いっ走りの自民党」
仲里「仲井真知事も、自民党の5名の国会議員も、自民沖縄県連も大きな顔をして、堂々と公約を破っています。オスプレイ撤去を求め、辺野古の県外移設を求める建白書に署名、捺印しているのに、自ら基地賛成に回ったんです。世界各国からバカにされ、日本の中でもバカにされてしまうでしょう。でも、糾弾する人がいない。
仲井真知事が『有史以来の予算だ』と言いましたが、有史以来の予算ではありません。その中身も、国の事業で、沖縄の事業ではない。沖縄の本当の意味での振興予算は半分です。見せかけの振興予算、ひとつの『ごまかし』なんです。
今、『防衛』の名の下で、沖縄を戦場にする仕組みができています。また沖縄が大和の防波堤、捨て石にされようとしています。このあたりは戦時中、野戦病院で、ひめゆり学徒もいました。なんとしても戦争につながることはさせてはならない。私も、8名兄弟のうち、3名を失いました。
ケビン・メア(元米国務省日本部長)は、ウチナンチューのことを『ゆすりの名人』だと言いました。ウチナンチューには尊厳がある。プライドがある。今の安倍さんは、我々が意思を表示し、99%が辺野古反対と言っても、『粛々と進める』という態度です。
この際、保守も革新もない。オール沖縄でなければなりません。今の沖縄自民党は、安倍政権の使いっ走りの自民党です。沖縄の自民党は本来、金に惑わされるような自民党ではありません。
我々は金に群がるようなことはせず、スクラムを組んで、はっきり『NO』を言う。それくらいのことはしましょう。喋り出したら止まらないので、今日はこのあたりでやめます」
まさに大義なき解散総選挙でしたが、仲里さんの当選は嬉しいです。おめでとうございます!
寄稿されていた比嘉まりんさんのインタビューを他で見ましたが、とてもお茶目でかわいらしい。
インタビューを受けている仲里さんや翁長知事のなごんだ表情が見られます。
仲里さんが東京にいらっしゃるのが待ち遠しいですね。
まりんさんとの腕相撲は勝負になりませんでしたが、それがまた、うちなんちゅ~らしさなのかな?
私もかなり上の役職の上司と腕相撲をしたことがありますが、腕相撲は私が負けましたが、上司が机の下に転げ落ちてたことがあります。都会にはいろいろな人間がいますが、仲里さんのような熱いハートの持ち主が国会にいらっしゃるのは本当に喜ばしいことです。