「憲法改正には絶対反対」──。
元外務省OBで駐ブルネイ大使、駐ネパール大使を歴任した吉田重信氏が8日都庁で記者会見し、来月9日投開票の都知事選への出馬を表明した。
(IWJ・石川優)
※吉田重信氏は、都知事選への立候補をとりやめることになりました。
「憲法改正には絶対反対」──。
元外務省OBで駐ブルネイ大使、駐ネパール大使を歴任した吉田重信氏が8日都庁で記者会見し、来月9日投開票の都知事選への出馬を表明した。
■ハイライト
吉田氏は、エネルギー政策について、この日の会見場の明るさを指差し、「電気はいまの3分の1ぐらい消えたって大丈夫。電力会社は多く使わせ、原発が必要だと言っている」と述べ、節電が重要であることを強調した。また、安倍総理が憲法改正を視野に入れていることに関して、「私は絶対に憲法改正には反対だ」と話し、悪化している日中・日韓関係の改善を東京から取り組む考えを示した。
会見の冒頭で吉田氏は、猪瀬前都知事について、「石原さんが(後継として)選び、ラクラクと選挙に当選した。都民が選び、マスコミが煽った」と批判した。
さらに、吉田氏は、横田基地返還の問題に関して石原元知事を非難した。「絶対返還させると言っていたのに、返還要求しなかった。米国が怖いから言わない」と言い、「横田を返してもらい、羽田とともに国際空港にする」と石原・猪瀬都政で実現しなかった横田返還運動を力説した。
会見終了時には、参加している報道陣に対して「泡沫候補にしないで下さい」と一礼。なお、吉田氏は会見の中で、今回の都知事選が最後の選挙であることを明かした。