2013年12月11日、福島県・Jヴィレッジ内「アルパインローズ」において、「汚染水・タンク対策本部」会見ならびに原子力定例会見があわせて開催された。敷地内を5つのカテゴリでエリアを分割し、各エリアに応じた除染を行う計画が発表された。
2013年12月11日、福島県・Jヴィレッジ内「アルパインローズ」において、「汚染水・タンク対策本部」会見ならびに原子力定例会見があわせて開催された。敷地内を5つのカテゴリでエリアを分割し、各エリアに応じた除染を行う計画が発表された。
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ロードマップの第二期に入った。応急対策から抜け出し、恒久的持続的なものにしていくことがこれからの大きな仕事だ。冒頭で相澤善吾副社長は決意を述べた。
福島第一原発4号機からの燃料の取出し等ロードマップの第二期に入ったが、今後の大きな仕事として、応急対策ではなく恒久持続的な対策にすること、新たな技術開発と現場ニーズのマッチングを取ること、という考えを示し、”国と一体”になりロードマップを進めていく方針が示された。
福島第一原発の敷地内を、汚染の高低や原因に応じて5つのカテゴリでエリアを分け、各エリアの汚染源などでの特徴に応じた除染を行う計画が、緊急安全対策の進捗状況として小野明所長より発表された。相澤福社長は、作業者の被曝線量低減を徹底し、年度内に10μSv/h以下のエリアができることを目標としている。
廃炉に向けて、長期間に渡る作業者の被曝線量をできるだけ下げるため、東電は全域のがれき撤去、除染、フェイシング等を行い、空間線量を下げることを考えている。発電所敷地内を、汚染源や汚染の高低、路面の状況等によってエリアを分け、各々に応じた線量低減策を行う方針。
例えば、「エリアI」は原子炉建屋周辺から護岸付近で、高線量がれきが残っており直接線も高く、遮蔽の強化が必要になる。一方「エリアIII」は漏洩したタンク周辺のエリアで、β汚染が高く土壌の除去や汚染水処理が対策として考えられる。このようにエリアに応じた対策を行うが、がれき撤去、除染、砂利をひいてフェイシングすることは基本で、全てのエリアに施策する方針だ。
燃料取出し作業が続いている福島第一原発4号機のオペフロは、3号機からの直接線が大きい。作業者の被曝線量を低減するため、3号機側の鉛直面に遮蔽材を設置することが発表された。環境線量は現在約70μSv/hあり、これを1/2~1/3に下げるのが目標だという。小野所長は、今年度内に設置することを目標としている。
フランジ型タンクの底面の継目から漏洩を検知するため、全タンクに水位計を設置し、運用を開始している。しかし、水位計の精度が高く、温度変化によるタンクの変形に伴う水位の変化を検知するため、警報レベルを調整しているところだと説明された。
福島第一原発5、6号機の廃炉に関する地元自治体への説明スケジュールについて、質問を受けた石崎芳行 福島復興本社代表は、12月13日(金)に双葉町と大熊町の協議会へ出向き、協議する予定だと答えた。ただし、先方からの要請であり、先ずは話をうかがいながら協議をスタートする予定だという。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2013年12月11日
2013年12月10日
2013年12月11日
2013年12月11日