「官邸前に集まっている方々も、テロと言われてもいいくらいの暴力的な、表現の自由を盾にやってる人たちはたくさんいる」――。
自民党の石破茂幹事長の「デモはテロと変わらない」発言に対し、官邸前見守り弁護団は12月2日、石破幹事長に「テロ発言の全面撤回と謝罪、及び幹事長辞任を求める」との抗議文を発送した。そのうえで弁護団の神原元弁護士は3日午前10時過ぎ、抗議文が届いたかどうかの確認と、明日(4日)面会の希望を伝えるために自民党へ電話で問い合わせた。
17時30分より緊急記者会見を行った弁護団は、自民党の担当者の驚くべき対応を報告した。
神原氏は電話口に出た自民党の担当者の対応について、「非常に攻撃的、威圧的に排除する対応だった」と印象を語った。「反市民的で傲慢なムードが嫌でした」と電話のやり取りを振り返り、暴言を吐くような人物が窓口を担当していることに問題があると指摘した。また、担当者の電話対応を受け、今回の「テロ発言」が石破幹事長だけでなく、党の問題でもあると主張した。
同じく会見に参加したミュージシャンの村上ダミアン勝氏は、「石破幹事長の発言が本質をあらわしている」と述べ、「10万人、20万人集まろうが、自民党がこういう形で考えている以上、我々もデモとかではなく、もっと社会的に強い立場で闘っていかないと、この人達の考えは変わらない」と強調した。
11月29日に官邸前で抗議活動をしていた園良太氏は、「毎日国会前に人が集まっていることを受け、それを規制する脅しとしか思えない」と主張。また今週に入ってから、抗議活動の横を通り過ぎる一般市民からも「売国奴」などと中傷を受けるようになったと明かし、「抗議活動はテロなんだと思い始めている人がいる。私たちの中で自主規制して、何も出来なくするのが狙いなのでは」と述べた。