【第95号】岩上安身のIWJ特報! 「ワイマール時代」の終幕? 孤立を深める日本~幻の安倍論文「セキュリティ・ダイヤモンド構想」のすべて(前編) 2013.7.30

記事公開日:2015.4.4 テキスト独自

 あれが21世紀前半の日本を決定づける戦いだった、あの時こそ日本の歴史の分岐点だったと、後日ほぞを噛む思いで振り返ることになるかもしれない、そんな真夏の選挙戦も終わった。

 「戦後」には、いつもの夏と同じく蝉が鳴き、隅田川の花火には落雷がかぶり、稲穂は青々と、お盆と甲子園の例年と変わらない日本の夏の光景が眼前に広がっている。

 こんな時は、読書だ。ひと足早く夏休みをとって、大の字になって寝転んで、本を読むに限る。

 夏休みの読書におすすめしたい本がある。

 「プロジェクトシンジケート叢書2~世界は考える」。世界中の政治指導者や各界の知識人が論考を寄せる一冊である。


川の水枯れ、大量の残土、電磁波、そして原発との関係…問題山積みのリニア中央新幹線計画について、ジャーナリスト・樫田秀樹氏が講演 2015.4.4

記事公開日:2015.4.4取材地: テキスト動画

 2027年にJR東海によって開通が目指されている、リニア中央新幹線。大手メディアでは「夢の超特急」として喧伝され続けてきたこのリニア新幹線だが、環境への悪影響や電磁波など、様々な問題が指摘されている。

 JR東海はこれまで、リニアが通る地元住民に対して説明会を開催してきたが、いずれの場合でも合理的な説明がなされることはなく、住民の理解を得られているとは到底言えないのが現状だ。


世界の潮流が再生可能エネルギーへの転換に向かう中、日本は違う方向を見ていると専門家らが指摘――化石燃料と変わらない自然エネルギーの可能性を示唆 2015.3.19

記事公開日:2015.4.4取材地: テキスト動画

 気候ネットワーク主催で行なわれている連続セミナーの第4回目が2015年3月19日(木)、主婦会館にて開かれた。今回のテーマは、「再生可能エネルギーと電力システムの課題」と題し、講師に自然エネルギー財団の大林ミカ氏と、富士通総研の高橋洋氏を迎えて行なわれた。


「福島のことを考え、痛みを共有し、声をあげ続けて丸3年が過ぎた」 ~第143回 再稼働反対!首相官邸前抗議 2015.4.3

記事公開日:2015.4.3取材地: テキスト動画

 首都圏反原発連合が首相官邸前で反原発の声をあげ始めた、2012年3月29日から3年が過ぎた初めての金曜日となる2015年4月3日、143回目の「再稼働反対!首相官邸前及び国会正門前抗議」が行われた。

 「2012年3月29日から3年が過ぎた。福島のことを考え、痛みを共有し、声をあげ続けて143回目を向かえた。デモで声をあげても何も意味がないと言っていた人がいたが、すごく意味があった」


渦中の人が「報道ステーション」降板の全真相を激白! 「I am not ABE」発言の真意――そして、官邸からの圧力の実態とは?~岩上安身によるインタビュー 第523回 ゲスト 元経産官僚・古賀茂明氏 後編 2015.4.2

記事公開日:2015.4.2取材地: テキスト動画独自

 2015年3月27日に放送されたテレビ朝日「報道ステーション」内で、「I am not ABE」というプラカードを掲げ、「菅(義偉)氏をはじめ官邸にバッシングを受けてきた」と語った古賀茂明氏。番組内では、メインキャスターである古舘伊知郎氏と古賀氏との間で、厳しい口調でのやり取りが展開される一幕もあった。

 今回の古賀氏の行動に対し、官邸側からはただちに反応があった。古賀氏から批判を向けられた当の本人である菅義偉官房長官は、3月30日の記者会見で、「全くの事実無根」「公共の電波を使った行動として、極めて不適切だ」と不快感を示した。


政府が進める辺野古新基地建設問題で環境学者ら22人が緊急声明を発表、辺野古の世界遺産推薦を検討する環境省は沈黙 2015.4.1

記事公開日:2015.4.2取材地: テキスト動画

※4月3日テキストを追加しました!

 政府が進める沖縄県辺野古の新基地建設をめぐり、環境学者ら22人が2015年4月1日、参議院議員会館で記者会見を開き、緊急声明を発表した。

 緊急声明の賛同者を今後、広く募り、何千・何万人単位の署名を集めて政府に提出する予定。提出先は、環境影響評価を所管する環境省(環境大臣宛て)となる。


ALPSの使用済吸着剤を収容する高性能容器の目視点検時、容器上面に水濡れを発見、水の分析結果、原因は調査中~東電定例会見 2015.4.2

記事公開日:2015.4.2取材地: テキスト動画

 2015年4月2日17時45分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。ALPSで用いた、使用済の吸着剤を収容するHIC(高性能容器)の状態を目視点検したところ、上面に水濡れが見つかった。原因はまだ調査中で分かっていない。

 使用済吸着剤は核種を吸着しており、高濃度に汚染されているため、HICに収容している。そのHICも、遮蔽のためコンクリート製のボックスカルバートに収容しているが、上部に直径10cm程度の上蓋貫通口が開いており、風雨が強い場合、雨水が入り込む可能性もあるという。


【第202・203号】岩上安身のIWJ特報!「日本が『戦争なしでは生きられない国』になってしまう」 元経産官僚・古賀茂明氏インタビュー 2015.4.2

記事公開日:2015.4.2 テキスト独自

 「I am not Abe」――。

 テレビ朝日「報道ステーション」でレギュラーコメンテーターを務めてきた元経産官僚の古賀茂明氏は、シャルリー・エブド事件に際して使われた「Je suis Charlie(私はシャルリー)」という標語をもじって、安倍政権に対する国民の「No!」の声を、そう表現し、安倍政権のタカ派的姿勢と一線を画す姿勢を鮮明にした。2015年1月23日の放送回での発言である。


「国と医者を信じてワクチンを接種させたのに…」厚労省指定の大学病院に駆け込むも、担当医から無神経な言葉の数々 ~子宮頸がんワクチン被害者らが院内集会「もう限界に来ている」 2015.3.31

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 子宮頸がんワクチンは、本当に必要なワクチンなのか――。

 自分の名前が言えない、親の顔が分からない、階段が上れない、計算ができない。子宮頸がんを予防するワクチンだと信じて接種した後、歩行困難や記憶障害、失神や激しいけいれんなどの重篤な症状に苦しみ、通学を断念せざるを得ない少女たちが後を経たない。中には、将来が見いだせず、自殺をほのめかす少女もいるという。


中国だけではなかった――カンボジアでもユニクロ、GUなどの工場で人権を無視した劣悪な労働環境実態が明らかに~NGOの調査で発覚 2015.4.1

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 長時間労働や低賃金などの劣悪な労働環境問題で、日本を本拠とする国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」は、実態調査の結果をもとに、株式会社ファーストリテイリング(以下、FR社)との2度目の面会を終えての協議状況の報告と、カンボジアにおける日本企業を含む国際ブランドの下請け工場での過酷労働に関する現地聴き取り調査結果を発表する記者会見を、2015年4月1日(水)に開催した。

 ヒューマンライツ・ナウは、2015年1月、FR社の完全子会社である株式会社ユニクロの中国国内製造請負工場における、過酷な労働環境に対する調査報告書を発表している。


報道の萎縮を目的とした法律の使われ方とは?――特定秘密保護法対策弁護団がセミナー「これからの秘密保護法との闘い方」 2015.3.23

記事公開日:2015.4.2取材地: テキスト動画

特集 秘密保護法
※4月2日テキストを追加しました!

 秘密保護法対策弁護団は2015年3月23日、参議院議員会館で弁護団結成1周年、出版記念秘密法セミナー「これからの秘密保護法との闘い方」と題した院内集会を開いた。

 特定秘密保護法施行から約3ヶ月、特定秘密の指定状況が内閣官房HPに公開されている。最も多くの指定をしたのは、安全保障などの関係から防衛省で247だった。


リニアが新幹線より優れているのは「高速性」のみ!? 多くの懸念を残し、責任の所在もなく、議論も満足にされないまま進むリニア建設問題 2015.3.18

記事公開日:2015.4.2取材地: テキスト動画

特集 リニア新幹線
※4月2日テキストを追加しました!

 リニア新幹線沿線住民ネットワーク主催の院内集会「リニアと国の責任―JR東海はリニアに持ちこたえられるか?」が2015年3月18日(水)、参議院議員会館会議室で行われた。千葉商科大学大学院客員教授の橋山禮治郎(れいじろう)氏と弁護士で法政大学名誉教授の五十嵐敬喜(たかよし)氏の講演・鼎談が行われ、国土交通省との政府交渉も実施された。


「新右翼・民族派」の代表的論客に「対米自立」の真髄を聞く~岩上安身によるインタビュー 第522回 ゲスト 一水会代表・木村三浩氏 2015.3.31

記事公開日:2015.4.1取材地: テキスト動画独自

特集 IWJが追う ウクライナ危機
※4月3日テキストを追加しました!

 クリミアを訪問したことにより、日本国内でバッシングの対象となっている、鳩山由紀夫元総理。その鳩山氏とともに、クリミア訪問に同行したのが、「新右翼」の民族派団体・一水会代表の木村三浩氏である。

 イラク戦争が始まる直前から、「イラクに大量破壊兵器はない」と主張して、当時のブッシュ政権を強く批判していた木村氏。日本のほとんどの保守派論客が「親米」の構えを見せるなかで、その主張は、当時から現在に至るまで、「対米自立」で一貫している。

 木村氏が、鳩山氏とともにクリミアを訪問した目的とは何か。そして実際に、クリミアで何を見てきたのか。さらに、「親米」路線を重視する安倍政権の外交・安全保障政策、エネルギー政策について、どのように考えているのか。


「どうして私たちに会ってくださらないのか」――子宮頸がんワクチン被害の声を無視し続けるグラクソ・スミスクライン、メルク本社前で被害者、家族らが涙ながらに訴え 2015.3.31

記事公開日:2015.4.1取材地: テキスト動画

 「なぜ、なぜ、被害者に会わないとおっしゃるのか」――。

 接種後に激しい痛みやけいれん、記憶障害など、重篤な副反応被害が出ている子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の製造元であるグラクソ・スミスクライン社、MSD社(米メルク社日本法人)本社の前に2015年3月31日、被害者とその家族が全国から集まり、製薬会社に向かって被害の現実を訴え、救済を求めた。


韓米FTA発効から3年 ISD条項で国の政策を萎縮させられている韓国の現実――日韓双方に共通する主食コメはTPPで守られるのか 2015.3.26

記事公開日:2015.4.1取材地: テキスト動画

特集 TPP問題
※4月1日テキストを追加しました!

 TPPを慎重に考える会・TPP阻止国民会議は2015年3月26日、「韓米FTA発効3年の評価と韓国のTPP推進への展望」と題する勉強会を衆議院議員会館で開いた。講演したのは、韓国の全国女性農民会連盟事務局長を務めるキム・ジョンヨル氏。

 当初、講演予定だった韓米FTA阻止汎国民運動本部対策委員長・TPP対応汎国民対策会議チーム長のジュ・ジェジュン氏は、私事の理由により欠席となった。


亀井静香氏ら50名の呼びかけで超党派議連「根っこの会」が発足、地域活性化へ向けた政策の具体化を思案 2015.3.27

記事公開日:2015.4.1取材地: テキスト動画

※4月1日テキストを追加しました!

 超党派有志議員の議連「地域活性化協議会(根っこの会)」が2015年3月27日(金)に発足した。呼びかけ人は50名で、3月27日現在、自民・民主・公明・維新、社民、新党改革の各党の議員が参加している。


【辺野古移設問題】翁長知事の作業停止指示を「執行停止」すると発表した林農水相、相次ぐ質問に「知事のコメントに、いちいちコメントする立場ではない」〜閣議後記者会見で 2015.3.31

記事公開日:2015.3.31取材地: テキスト動画

 沖縄・辺野古新基地建設をめぐり、翁長雄志沖縄県知事が移設作業停止指示出したことに対して、農水省がそれを一時的に停止すると発表した問題に注目が集まっている。2015年3月31日(火)に行なわれた林芳正農林水産大臣の記者会見では、この件に関する質問が相次いだ。

 沖縄防衛局は、翁長知事の作業停止指示が不服であるとして、同月24日、農水省に行政不服審査法に基づいた不服申し立てを行なっている。これを受けて林農水相は、30日に翁長知事の出した停止指示を一時的に停止すると発表。


「戦争大好き人間にされている」亀井静香元金融担当相らがシンポジウムで安倍自民党の改憲・安全保障法制を批判、メディアの自主規制にも苦言 2015.3.11

記事公開日:2015.3.31取材地: テキスト動画

特集 3.11|特集 百人百話

※3月31日テキストを追加しました!

 超党派の国会議員OBらで構成する「さとやま・草莽の会」の第1回会合が2015年3月11日、東京・永田町の憲政記念館で開かれた。この日は、元自民党参議院会長などを務めた村上正邦氏らが主催する、3月11日東日本大震災「祈りの日」式典の第4回と、全国縦断シンポジウム「これでいいのか日本」も開催された。

 全国縦断シンポジウム「これでいいのか日本」の第1回は、昨年2014年6月に同じ憲政記念館で開かれており、その後、沖縄・北海道・福島・福岡・大阪で開催されてきた。今回で最終回を迎えるシンポジウムには、亀井静香元金融担当大臣、村山富市元首相、西部邁東京大学教授がパネラーとして登壇した。


福島原発事故直後から4年間にわたり汚染水を海洋流出し続けていたことを認めた東京電力~汚染水問題に関する緊急政府交渉 2015.3.11

記事公開日:2015.3.31取材地: テキスト動画

※3月31日テキストを追加しました!

 汚染水問題に関する緊急政府交渉が2015年3月12日(木)、ハイロアクション福島、原子力規制を監視する市民の会、FoE Japan、福島老朽原発を考える会、グリーンピース・ジャパン、グリーン・アクション、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会、反原発・かごしまネット、玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会らの共催で東京都千代田区の参議院議員会館にて行われた。


「天は人の下に人を造る」 元祖「ヘイトスピーカー」で元祖「新自由主義者」の福沢諭吉の実像に迫る ~岩上安身によるインタビュー 第521回 ゲスト 帯広畜産大学教授・杉田聡氏 2015.3.29

記事公開日:2015.3.30取材地: テキスト動画独自

特集 平成から令和へ天皇と日本の歴史を考える
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※2015年4月3日、テキストを追加しました。

 「天は人の上に人を造らず」――。福沢諭吉の『学問のすゝめ』に記されたこの一節は、「人間の平等を説いた」ものとして、あまりにも有名である。

 しかし、新刊『天は人の下に人を造る―「福沢諭吉神話」を超えて』(2014年12月、インパクト出版会)を発表した帯広畜産大学教授の杉田聡氏は、本書の中で、そのような平等主義者とは真逆の、差別主義者としての福沢諭吉像を提示している。

 杉田氏によれば、福沢が平等を説いたのは、あくまで中産階級に属する男性に限定してのことであって、農民や職工、さらに女性に対しては、徹底した差別主義者だったという。