日刊IWJガイド・非会員版「今期第15期の期末の7月末まであと3ヶ月! ご寄付の目標額の不足分は約1583万円です! どうか、緊急のご寄付、カンパをお願いします!」2025.5.6号~No.4521


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~5月です! 今期第15期の期末である7月末まであと3ヶ月です! 4月は1日から30日までの30日間で、68件、148万4300円のご寄付・カンパをいただきました! しかし、これは月間目標額の350万円の約42%にとどまりました! 今期のご寄付の目標額の不足分は、8月から4月までの9ヶ月間で1582万9556円にのぼっています! どうか、5月こそは、緊急のご支援を! 緊急のご寄付、カンパをお願いします!

■【中継番組表】

■<【IWJ号外】を出します!><ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」(その4)>【質疑】「NATOはヨーロッパの代弁をやめて、ヨーロッパは自分をNATOだと考えるのをやめてくれませんか」冷戦後、今に至るまでの35年間のすべての謎が解ける! 東京大学松里公孝教授が推薦!

■【令和の米騒動】政府が備蓄米を放出するも、米の値段は下がらず! 政府備蓄米21万トンのうち、スーパーなどの店頭に届いたのは、たったの1.9%!? 19万トンを独占的に落札したJAに対し、農林水産省が早く消費者の手元に届けるように要請! 農水省は「米不足」を認めないが、米需要が増え、生産量を超えていることから、「米不足」は明白!「米不足」を招いた根本問題は、長く続いた政府の「減反政策」! さらに農産物を輸入せよとの米国の圧力! 来年も米価高騰は続く!?

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 大阪・関西万博で中国館の目玉は、人類初・採取に成功した「月の裏側の砂」!】70年万博の目玉は、米国館の69年アポロ12号が持ち帰った「月の石」。2025年の大阪万博も、米国館はアポロ17号が持ち帰った「月の石」を展示。55年前の70年万博と変わり映えせず! 今回、中国館は人類初の採取に成功した「月の裏側の砂」! 米中両国の技術力の差が歴然!(『カンテレニュース』、2025年4月10日)

■【第2弾! 万博協会が熱中症リスクに備えて、大阪・関西万博の会場に無料給水スポット30台を増設! 当初設置の32台から倍増とはいうものの絶対数が不足!】会場内の「熱中症対策」の「切り札」は、大屋根リングの下の日陰!? 最も熱中症の危険が高い、パビリオンや入場ゲートでの行列には、対策なし!?(『TBSニュースDIG』、2025年5月5日)
┗━━━━━

■はじめに~5月です! 今期第15期の期末である7月末まであと3ヶ月です! 4月は1日から30日までの30日間で、68件、148万4300円のご寄付・カンパをいただきました! しかし、これは月間目標額の350万円の約42%にとどまりました! 今期のご寄付の目標額の不足分は、8月から4月までの9ヶ月間で1582万9556円にのぼっています! どうか、5月こそは、緊急のご支援を! 緊急のご寄付、カンパをお願いします!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 IWJの今期第15期は、昨年8月にスタート、9ヶ月が経過し、7月末の期末まで、あと3ヶ月を切りました。

 残念ながら、昨年8月からの今期第15期は、4月までの9ヶ月間で一度も、月間目標額に達していません!

 この不足総額は、寄付部門だけで、1582万9556円にもなります。

 財政が危機的状況です! IWJが5月以降も活動を続けられますように、ご寄付・カンパによる緊急のご支援をよろしくお願いいたします!

 4月は、1日から30日までの30日間で、68件、148万4300円でした。これは、目標額の約42%です。4月はとても厳しい状況でした。5月もこの水準が続くと、かなり危機的となります。

 今月5月は、月間目標額を達成するだけではなく、今期9ヶ月間の累計のマイナス1583万円を少しでも埋められるよう、皆様のご支援をお願いしたいと存じます!

 なんとか、マイナス幅を縮めるべく、今期末には収支があうように、皆様のお力をお貸し願いたいと思います!

 11月からは、より一層、支出を絞り、ご寄付・カンパの月間目標額を400万円から350万円に下げることといたしました。さらになおも、支出を切りつめる算段をしています!

 目標額を下げても、その目標額にもまったく手が届かないようならば、IWJは今後、活動を続けてゆくことが困難になります!

 第15期が、赤字とならないようにするために、無料でご視聴の方は、有料会員登録と、緊急のご寄付・カンパによる、財政難のIWJへのご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます!

 なお、IWJでは、インタビューなどを、お見逃しになった方も、会員であれば2ヶ月間全編視聴が可能です!

 サポート会員ですと、過去のすべてのコンテンツについて、いつでも、いくつでも御覧になれます! 公開済みのコンテンツの本数は、動画とテキスト記事あわせて2万6113本あります。このうち、動画が2万3502本、テキスト記事が1万1196本、ブックレビューなどその他248本あります(カテゴリーは重複するものもあります)。「IWJ特報」のバックナンバーも、1ヶ月遅れの分から、すべて読むこともできます。

 皆様、会員登録を、ぜひ、よろしくお願いします!

※会員登録のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 4月末現在、IWJ会員の総数は1825人、このうちサポート会員の方は713人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします! 会員総数が5000人、そのうちサポート会員が2000人いてくれたら、IWJの経営は格段に安定します!

 また、休会中の皆様は、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 年会費をまとまってお支払いいただければ、12ヶ月中2ヶ月分がサービスとなります。即ち、一般会員が月1100円で、年間だとその12ヶ月分1万3200円のところ、一括払いなら、1万1000円(消費税込み)となります。

 同じくサポート会員が、1ヶ月3300円で、毎月支払ってゆくと、12ヶ月で3万9600円のところ、一括払いですと、3万3000円(消費税込み)ですみます! 2ヶ月分おトクです! ぜひ、ご検討ください!

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆様、米国に操られたまま、無謀な戦争へと駆り立てられてゆく日本の対米従属権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの活動をご支援ください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身 拝

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2025.5.6 Tue.**

調整中

========

◆中継番組表◆

**2025.5.7 Wed.**

調整中

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆しばらくフルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

「財務省解体デモ」現場近くの路上で襲撃され深手を負った立花孝志氏に、岩上安身が事件後、最初の独占単独インタビュー!! 立花氏は「原因を作ったのは、『報道特集』では!?」とメディアの偏向報道が「テロリスト」を生む恐怖を激白!~岩上安身による立花孝志氏(NHK党党首)インタビュー 2025.3.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526915

IWJの記事が国会で取り上げられる! 沖縄の風・高良鉄美 参議院議員が、参院外交防衛委員会で「日本の新聞・テレビは信用できないので」とIWJ記事を引用し質問!!『日刊IWJガイド』から「米国民よりも米国信者となってしまい、米国に依存し、米国一極支配から多極化となると不安で仕方がない日本人」の記述を引き、世界構造が多極化に向け変わる認識少ないと危機感表明! IWJ号外のジェフリー・サックス教授講演を引用、ウクライナ同様「日本も『米国人が死なず、日本人が中国と戦ってくれるのだからいい。米国予算の使い方だ』と言われ、米国の友人であることは致命的であることを体現しかねない」と警鐘!!
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250425#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54620#idx-1

【IWJ号外】<ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」(その1)>ソ連崩壊後、米国の一極覇権プロジェクトが始まり、2003年のイラク戦争後、「欧州は完全に発言力を失った」! 冷戦後、今に至るまでの35年間のすべての謎が解ける!東京大学松里公孝教授が推薦! 2025.3.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526942

【IWJ号外】<ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」(その2)>「ヨーロッパが米国の敵となることは危険だが、米国の友人となることは致命的である」!欧州には、本物の外交政策が必要! 日本も同様! 他人事ではない! 今に至るまでの35年間のすべての謎が解ける! 東京大学松里公孝教授が推薦!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526967

【IWJ号外】<ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」(その3)>【質疑】「NATOと欧州の混同」こそ最悪、欧州は独自の現実主義的な外交をもつべき! NATOは米国の覇権維持装置、トランプ大統領が求める防衛費5%は「米国のためであって、あなた達のためではない」! 冷戦後、今に至るまでの35年間のすべての謎が解ける! 東京大学松里公孝教授が推薦! 2025.3.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526996

「『パンデミック合意』の中身は遺伝子製剤を使った儲け話の分け前。世界の保健とか、健康とか、ましてや命の話ではない! WHOは反社! 邪悪そのもの!! しかも日本はその主犯! WHOの親善大使・武見敬三氏が厚労大臣になって、バリバリ進めた!!」作られたパンデミックである「プランデミック戦争」から日本人の命を守るには!?~岩上安身によるインタビュー 第1167回ゲスト 立憲民主党・原口一博衆議院議員 2024.10.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524918

◆しばらくフルオープン! 【ドンバスの真実】シリーズ!◆

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

【IWJ号外】ドネツク国立大学政治学講座チェルカシン准教授著・松里公孝教授訳「ドンバス2共和国の内政とそれらのロシアへの(再)統合の諸方策」(前半)「ドンバスの2共和国が生まれた諸前提」ほか
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527086

米国から訓練・支援を受けていた「ウクロナチ」勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1178回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長 田中健之氏 第1回
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525684

◆しばらくフルオープン! 統一教会問題シリーズ!◆

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 米共和党のギングリッチ元下院議長は、統一教会への解散命令について、「米国と日本の関係、そして日本の政治情勢に対する我々の見方に重大な影響を及ぼすことになるだろう。旧統一教会に対する現在の攻撃は、日米同盟を弱体化させ、中国共産党と日本の接近のきっかけを作ろうとする試みだ」などと、激しく非難しています。

 しかし、統一教会の実態をよく知る必要があります。

 AP通信やニューズウィーク誌に勤務し、George Polk AwardやI.F. Stone Medalを受賞した米国の著名な調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリー(2018年没)が、世界的な視点から、統一教会に関する調査報道活動を展開しました。IWJでは、ロバート・パリーの残した、統一教会の最暗部に焦点をあてた「文鮮明師のダーク・サイド」を10回にわたってご紹介しました。

※ロバート・パリーの調査報道シリーズ(IWJ)
https://iwj.co.jp/wj/open/?s=%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%AA%E3%83%BC

自民党自体が統一教会のマインドコントロール下にある!? 文鮮明カラーを払拭した韓鶴子体制の統一教会が「国家復帰」計画の野望を企てる!~岩上安身によるインタビュー第1101回 ゲスト ジャーナリスト・鈴木エイト氏 第1弾 2022.10.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511308

文鮮明という「メシヤ」が「再臨した国」韓国に貢がされる「エバ国家」日本!? 自民党に深く浸透する統一教会の「正体」! ~岩上安身によるインタビュー 第897回 ゲスト 北海道大学大学院 櫻井義秀教授 2018.8.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/429742

◆しばらくフルオープン! フジテレビにおける、中居正広氏の不同意性交問題特集!◆

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

特集 フジテレビにおける、中居正広氏の不同意性交問題!
https://iwj.co.jp/wj/open/fuji_nakai

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■<【IWJ号外】を出します!><ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」(その4)>【質疑】「NATOはヨーロッパの代弁をやめて、ヨーロッパは自分をNATOだと考えるのをやめてくれませんか」冷戦後、今に至るまでの35年間のすべての謎が解ける! 東京大学松里公孝教授が推薦!

 ジェフリー・サックス教授は、2025年2月19日、欧州議会で講演を行い、ウクライナ紛争を含む米国の外交政策を強く批判するとともに、1989年の冷戦の終焉から現在に至るまでの、米国の単独覇権を求める真の歴史を語りました。

 サックス教授の演説は、YouTubeなどでも数多く紹介されています。ここでは、『タイムズ・オブ・インディア』がYouTubeにアップした動画をご紹介します。

※Jeffrey Sachs Roaring Ukraine Speech At EU Parliament; Blasts U.S., Says ‘Not Putin’s Puppet’(Times of India、2025年2月25日)
https://youtu.be/hA9qmOIUYJA

 サックス教授の講演の仮訳・粗訳を、【IWJ号外】<ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」>(その1)、(その2)でお伝えしました。

 サックス教授は、講演の後、会場からの質疑を受けています。サックス教授の回答は、講演本体に劣らず、興味深いものとなっています。以下に、質疑の前半部分を(その3)でご紹介しました。

 (その4)で、質疑の後半部分をお送りします。

※【IWJ号外】<ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」(その1)>ソ連崩壊後、米国の一極覇権プロジェクトが始まり、2003年のイラク戦争後、「欧州は完全に発言力を失った」! 冷戦後、今に至るまでの35年間のすべての謎が解ける!東京大学松里公孝教授が推薦! 2025.3.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526942

※【IWJ号外】<ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」(その2)>「ヨーロッパが米国の敵となることは危険だが、米国の友人となることは致命的である」! 欧州には、本物の外交政策が必要! 日本も同様! 他人事ではない! 冷戦後、今に至るまでの35年間のすべての謎が解ける! 東京大学松里公孝教授が推薦! 2025.3.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526967

※【IWJ号外】<ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」(その3)>【質疑】「NATOと欧州の混同」こそ最悪、欧州は独自の現実主義的な外交をもつべき! NATOは米国の覇権維持装置、トランプ大統領が求める防衛費5%は「米国のためであって、あなた達のためではない」! 冷戦後、今に至るまでの35年間のすべての謎が解ける! 東京大学松里公孝教授が推薦! 2025.3.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526996

 詳しくは、ぜひ【IWJ号外】で御覧ください。

■【令和の米騒動】政府が備蓄米を放出するも、米の値段は下がらず! 政府備蓄米21万トンのうち、スーパーなどの店頭に届いたのは、たったの1.9%!? 19万トンを独占的に落札したJAに対し、農林水産省が早く消費者の手元に届けるように要請! 農水省は「米不足」を認めないが、米需要が増え、生産量を超えていることから、「米不足」は明白!「米不足」を招いた根本問題は、長く続いた政府の「減反政策」! さらに農産物を輸入せよとの米国の圧力! 来年も米価高騰は続く!?

 米の値段の高騰が止まりません。

 4月14日から20日にかけての週で、16週間連続米価が上昇したと報じられましたが、その後、ゴールデンウィークを理由に、情報が出ていません。政府は情報隠しをしているのか、とまで、疑いたくなります。

 しかし、スーパーなど小売店で販売されているお米の価格は、消費税も入れると、「5kg 5000円超」が目に入るようになりました。

 つい昨年まで、「5kg 2000円台」だったことが嘘のようです。

※政府備蓄米放出の効果はあったのか!? 米価は「高止まり」どころか「うなぎのぼり」! 5kg5000円時代が目前に! 衰退途上国の日本は、とうとう米も食べられなくなる!?(日刊IWJガイド、2025年5月5日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250505#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54648#idx-5

 総務省の全国消費者物価指数によると、「米類」は前年同月比で92.1%上昇し、さらに上昇幅が拡大しています。

※消費者物価指数(全国3月)(総務省、2025年4月18日)
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/doukou.pdf

 政府は3月に、2回にわたって約21万トンの備蓄米を、4月にはさらに、約10万トンの備蓄米を、入札にかけ、ほぼ全量が落札されています。

 落札価格の平均は、消費税込みで、60キロあたり2万1926円。

 3回目の落札価格は、1回目よりも980円あまり、2回目よりも450円あまり低下しています。

 3回目の備蓄米放出は、すべてが一昨年に収穫された古々米であったため、価格が下落したのではないか、と農林水産省は分析しています。

 政府は、夏まで毎月、備蓄米を放出する方針です。

※3回目の落札価格 2回目より低下(NHK、2025年5月1日)
https://www.nhk.or.jp/shutoken/articles/101/023/05/

 しかし、落札から1ヶ月以上経つというのに、米価はまったく下がらないどころか、冒頭で述べたように、逆に上昇しています。

 備蓄米の放出が、米価の下落につながっていない原因として、放出された備蓄米がスーパーなどの店頭に、ほとんど届いていない実態が明らかになりました。

 流通過程のどこかで、よく言えば、滞留している、悪く言えば、米価吊り上げのために米隠しが行われているのではないかと疑われます。

 3月に放出された備蓄米21万2132トンのうち、約90%にあたる19万トンを、JA(日本農業協同組合、農協)が独占的に落札しました。『NHK』が5月2日付で報じています。

 政府は、入札できるのは「玄米仕入れ量5000万トン以上」の大手だけとしており、そのためにJAがほとんど備蓄米を独占する状態になっています。

 この「玄米仕入れ量5000万トン以上」とするルールは、転売による価格の高騰や不安定化を防ぐため、とされていますが、そのルールが逆に米価を高騰させているのではないかと懸念します。

 JAは5月2日、5月1日時点で19万トンのうち29%(5万6903トン)を出荷したと発表、5月には6万8000トンを出荷するとしています。

 しかし、残りの6.5万トンは、なぜ、保管されているのでしょうか。

 どうして一気に放出し、消費者に届くようにして、米価の末端価格を下げないようにするのでしょうか?

 落札した19万トンを、末端価格を急に下げないようにと、3回に分けて出し惜しみをしているようにも見えます。

 4月24日時点より、9800トンほど出荷量が増えています。1週間で1万トン(落札量の5%)をちょぼちょぼと出荷するペースです。

 年間の米消費量を700万トンとすれば、1ヶ月平均で58万トン、1ヶ月で5万トンずつ出荷しても10%にも足りません。

 もっと迅速かつ大量に出荷していかなければ、米価高騰を抑える効果は出ないのではないでしょうか。

※JA全農 政府備蓄米出荷は落札分の29% 農水省が供給拡大求める(NHK、2025年5月2日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250502/k10014795541000.html

 JAから卸売業者に出荷された米も、なかなかスーパーなどの店頭に並びません。

 農林水産省は、4月30日、3月に落札された政府備蓄米21万2132トンのうち、13万7879トンを、JAなどに引き渡したことを明らかにしました。

 そのうち卸売業者に出荷されたのは、2万73トンでした。

 つまり、JAなど落札者の手元に10万トン以上が出荷されないまま滞留していることになります。

 4月13日時点で、スーパーなど小売業者に3018トン、外食産業に1174トン、合計4179トンが届けられました。

 これは、21万2132トンのわずか1.9%に過ぎません。

 卸売業者には2万73トンしか渡っていないのですが、それにしても店頭まで届いたのは、5分の1程度に留まります。

 これでは、意図的な「米隠し」が行われている、あるいは、米の流通が遅らされていると疑われても仕方ありません。

※3月に落札の備蓄米 消費現場に届いた量 全体の1.9% 農水省(NHK、2025年4月30日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250430/k10014793551000.html

 江藤農水大臣は、4月8日の記者会見では、放出した政府備蓄米は「10日ごろには店頭に」並ぶと述べていましたが、4月15日の記者会見では、「4月末から5月になる」と軌道修正し、備蓄米の出荷が遅れていることを認めました。

 江藤大臣は、4月8日時点では、以下のように述べていました。

 「1回目の入札した米がスーパーの店頭に並び始めるのは、基本的には4月10日くらい。一部は3月末から先行で出ている分はある。(中略)2回目は、大体4月末日ぐらいに店頭に出始めます」。

※江藤農林水産大臣記者会見概要 令和7年4月8日(火曜日)8時42分~8時48分 於: 衆議院第17委員室前(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/press-conf/250408.html

 ところが江藤大臣は、4月15日になると、発言を修正します。

 「備蓄倉庫の偏在、距離の問題、輸送の問題、様々な問題があり、私は記者会見で、4月10日ぐらいには店頭に並ぶとを申し上げたのですが、特に中小の方々からは、早くて4月末、5月になってしまうかもしれないという率直なお声もいただきました。

 備蓄米を放出したことが、規模の大きいところだけではなく、町のお米屋さんも含めて、均等に行き渡るような工夫を、我々としてもしなければいけないと思います」

※江藤農林水産大臣記者会見概要 令和7年4月15日(火曜日)9時36分~9時48分 於: 本省会見室(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/press-conf/250415.html

 『沖縄タイムズ』などによると、政府備蓄米の約90%を落札したJAの言い分は、以下の通りです。

 政府からの米引渡しから消費者に届くまでには、卸売段階でも精米に時間がかかるため、2~3週間は必要である。

 JAは、落札した19万トンすべてを卸売業者に売り渡し終えるのは、早くても6月中になる見通しだというのです。

 しかし、本当でしょうか?

 精米作業などは、米穀店などでも可能です。

 精米機を置いているスーパーやコンビニなどもあります。

 玄米のまま出荷するなどして、もっと迅速に対応できないものかと、思います。

 政府備蓄米を、ほぼ独占的に落札したJAは、価格も出荷時期もコントロールできる立場にあります。

 JAは、農家の利益を守るのが仕事ですから、JAにとって米価高騰は、むしろ喜ばしいことであり、米価が下がり過ぎないように「調節」しているのではないか、といった疑いの声も上がり始めています。

※全農、落札の備蓄米出荷は24% スーパーに届くまでに2~3週間(沖縄タイムズ、2025年4月25日)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1572155

 JAに対する不信の声を受けてか、農水省は、4月の第3回入札では、入札できるのは「玄米仕入れ量5000万トン以上」の大手だけ、とするルールを見直し、過去に取引のあった卸売業者にも取引を認める、と軟化しました。

 入札は、4月23日から25日の間に実施され、6事業者によって、10万164トンが落札されました。

 落札業者名は示されていませんが、第1回が7事業者、第2回が4事業者ですので、あまり変わり映えせず、「玄米仕入れ量5000万トン以上」のルール緩和が奏功したようには思われません。

※政府備蓄米の買戻し条件付売渡しの入札結果(第3回)の概要について(農林水産省、2025年4月30日)
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/boeki/250430.html

 痺れを切らせたのでしょうか、農林水産省は5月2日、JAにペースアップを要請する文書を送付しました。JAが農林水産省の文書を公開しています。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

―――――――

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 大阪・関西万博で中国館の目玉は、人類初・採取に成功した「月の裏側の砂」!】70年万博の目玉は、米国館の69年アポロ12号が持ち帰った「月の石」。2025年の大阪万博も、米国館はアポロ17号が持ち帰った「月の石」を展示。55年前の70年万博と変わり映えせず! 今回、中国館は人類初の採取に成功した「月の裏側の砂」! 米中両国の技術力の差が歴然!(『カンテレニュース』、2025年4月10日)

 4月30日のこの『日刊IWJガイド』でお伝えしましたが、現在開催されている大阪・関西万博で、米国館の展示の目玉は、「月の石」です。

 1970年の万博でも、米国館の目玉は、「月の石」で、変わり映えがしませんが、今回、展示されているのは、1972年に、アポロ17号が持ち帰った「月の石」であり、1970年当時とは別の「月の石」であるとされています。

 とはいえ、見た目に大差があるわけではなく、新鮮味には欠けているというのが、正直なところです。

※【米『ニューヨーク・タイムズ』が、現在開催されている大阪・関西万博について「前回の熱狂を取り戻そうとしているが、日本は1970年当時とは大きく異なる様相を呈している」と、冷静な分析!「当時の万博を訪れた60代以上の多くの人々は、世界の中で、日本の経済力が『沈没』したという感覚を口にした」と報道!】「トランプ関税」騒ぎで、世界は万博どころではない、との指摘も!!(『ニューヨーク・タイムズ』、2025年4月25日)(日刊IWJガイド、2025年4月30日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250430#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54637#idx-5

 一方、中国館の目玉は、中国が2024年に、人類史上初めて無人探査機で採取に成功した「月の裏側の砂」です。

 4月10日付『カンテレニュース』は、「(メディア向けの内覧会が開催された)9日は会場に到着していませんでしたが、月の石にも負けない、貴重な月の砂を見ることができるようです」と報じています。

※初公開!万博海外パビリオン 中国 目玉は「月の裏側の砂」【大阪・関西万博】(カンテレNEWS、2025年4月10日)
https://www.ktv.jp/news/feature/250409-china/

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

―――――――

■【第2弾! 万博協会が熱中症リスクに備えて、大阪・関西万博の会場に無料給水スポット30台を増設! 当初設置の32台から倍増とはいうものの絶対数が不足!】会場内の「熱中症対策」の「切り札」は、大屋根リングの下の日陰!? 最も熱中症の危険が高い、パビリオンや入場ゲートでの行列には、対策なし!?(『TBSニュースDIG』、2025年5月5日)

 5月5日付『TBSニュースDIG』は、万博協会が5日、熱中症のリスクに備えて、「大阪・関西万博の会場内の無料給水スポットについて、約30台増設する方針を明らかにしました」と報じました。

 会場内には現在、大屋根リングの下などに32ヶ所の無料給水スポットが設置されていますが、約2倍に増強されることになります。

 それでも、十分かといえば、心許ない気がします。

 夏休みなど、入場者数が増えたり、真夏で、汗が出て、喉が渇く季節になると、水分を求める人が行列し、十分とはいえないのではないかという懸念が拭えません。

※【万博】無料給水スポット「倍増」へ 熱中症のリスク高まる時期を見据え(TBS NEWS DIG、2025年5月5日)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1894913

★このゴールデン・ウィーク中、晴天の行楽日和に恵まれましたが、4月28日付『朝日新聞』は、万博協会が、「(4月)13日の開幕から15日間で、会場から計51人が救急搬送されたと明らかにした」と報じています。女性1人は、死亡が確認されています。

 この事実は、IWJでも取り上げましたが、その後、15日以降、このゴールデンウィーク期間中、どの程度の搬送者が出たのか、発表もなく、報道もありません。

※【IWJ速報】とうとう恐れていたことが! 大阪・関西万博、開幕から2週間も経たないうちに来場していた女性が倒れ、死亡! 万博協会は、この死亡事件を新聞にすっぱ抜かれるまで、2日間認めず、公表もせず! いまだに死亡事件を報じない 大手新聞も!「いのち」を散々、賛美して、あげく人の命を落とすことになり、しかもそれを隠蔽する万博協会! 2025.4.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527302

※大阪・関西万博、15日間で51人を搬送 熱中症の患者はゼロ(朝日新聞デジタル、2025年4月28日)
https://digital.asahi.com/articles/AST4X2TKDT4XPQIP02SM.html

 万博協会側は、「症状は公表していないが、熱中症の患者は含まれていないと説明している」とのことですが、近年では、1日の寒暖差が大きく、体が暑熱順化できていない春こそ、熱中症の危険が高まることが指摘されています。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

―――――――

― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ―

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

 YouTubeへの高評価とチャンネル登録も、よろしくお願いします。10万人登録まであと少しです!

 ご支援のほども、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250506

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト【 https://iwj.co.jp/
公式X(旧ツイッター)アカウント【 https://twitter.com/iwakami_staff